訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

河原清志『翻訳等価再考――翻訳の言語・社会・思想』晃洋書房

 河原清志先生からご高著をご恵投いただきました。誠にありがとうございます。

 

河原清志『翻訳等価再考――翻訳の言語・社会・思想』晃洋書房

 

博士論文の書籍化、ということで、かなり専門的な内容ですが、

巻末の「主要概念の定義集」や文献リストは参考になりますし、

本文中にも主要な理論が抜粋とともにコンパクトに整理されているので、

実用的な面ももっていると思います。

 

かなり翻訳研究の学術書の出版に力をいれている晃洋書房さんからの出版というのもいいですね。

 

河原先生、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

郭南燕著『志賀直哉で「世界文学」を読み解く』『比較文学』 59巻、2017年、213-215頁。

書いた書評が掲載されました。

 

南燕著『志賀直哉で「世界文学」を読み解く』『比較文学』 59巻、2017年、213-215頁。

 

比較文学』に書評を書かせていただくのは二回目でしょうか。

 

学会誌の華は書評で、ここだけは届くとすぐ読んでしまいますね。

 

 あまり一般の人の目に触れる機会がないのが残念ですが、

(おもしろいものは)新聞書評の百倍おもしろいですよ。

 

 

 

松本昇・中垣恒太郎・馬場聡編『アメリカン・ロードの物語学』金星堂、2015年、『越境する言葉、紡がれる文学』大阪大学言語社会学会

後藤篤さんより共著書と論集をご恵投いただきました。

 

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後藤さんは前者に「逸脱の修辞学――『ロリータ』におけるロードの法」、後者に「翻訳のポリティクスーーウラジーミル・ナボコフジョージ・スタイナー批判をめぐって」という論文をご寄稿されています。

 

後者は非売品のようで、入手がむずかしかったのでうれしいです。

 

後者にはいまをときめく松本健二先生、宮下遼先生などもご寄稿されていますね。

 

後藤さん、まことにありがとうございました。

 

コンピュータは小説を書いているか?

記事を寄稿しました。
 
「コンピュータは小説を書いているか?」『すばる』 2017年6月号、168-176 頁。
 
先月に続いての登場になりました。
 
コンピュータが書いたとされる小説について書いています。
 
いちおうメインは『真実の愛.wrt--申し分ない小説』という2008年にロシアで出版された小説です。
 
http://izvestia.ru/news/332812

prochtenie.ru

村上春樹の文体をプログラミングで模倣したロシア語小説を実際に読んでみました。

 

ほかにもこんなあたりに触れながら書いています。
 
 
 
 
 

青地伯水『文学と政治――近現代ドイツの想像力』松籟社

川島隆さんから共著書をご恵投いただきました。

 

 川島さんは「「革命なんかに入らなければよかった!」-―ヨハンナ・シュピーリ後期作品に見る労働運動のモチーフ」という章をお書きになられています。

 

 

2014年10月に京都府立大学でおこなわれた日本独文学会秋季研究発表会を出発点にした共同研究の内容をまとめたもののようで、西尾宇広さんほか若手の研究者が多く論考をよせています。

 

最近各方面からいただいてばかりで恐縮です。

 

(関係ないですが、首が痛くてまわりません)

2017年度日本ナボコフ協会大会のお知らせ

2017年度日本ナボコフ協会大会のお知らせ

 

今年度は駒澤大学で5月6日(土)におこなわれます。

 

詳細は下記リンクで。

 

The Nabokov Society of Japan

 

現在、京都大学客員教授として滞在中のブライアン・ボイド先生による講演が目玉の大会ですね。

 

私も「ナボコフのエッセイ」と題して、後藤篤さんと対談をおこないます。

 

昨年刊行した『ナボコフの塊』についてもお話しできると思いますので、

ご興味のおありの方はぜひおいでください。

 

沼野充義『つまり、読書は冒険だ 対話で学ぶ<世界文学>連続講義』光文社

沼野充義先生から著書をご恵投いただきました。

1巻からつづいていたこのシリーズも完結、とのこと。

(編集の今野哲男さんも)おめでとうございます&お疲れさまでした。