訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

中山悟視編著『ヒッピー世代の先覚者たち――対抗文化とアメリカの伝統』小鳥遊書房

貞廣先生より共著書をご恵投賜りました。どうもありがとうございます。

 

中山悟視編著『ヒッピー世代の先覚者たち――対抗文化とアメリカの伝統』小鳥遊書房

以下のような構成になっています。

 

序章(中山悟視)

第Ⅰ部:反逆と文学、反逆の文学

1章.超越主義の伝統と音楽的身体の共振――『オン・ザ・ロード』からソローへ(小椋道晃)
2章.エマソンとヒッピーとの共振点――反権威主義と信仰(亀山博之)
3章.<文化>への不満としてのポー――南部、ケルトアメリカ文学史の形成(貞廣真紀)
4章.「壁に掛けられない絵」から「出版できない真実」へ――ヘミングウェイで測る対抗と主流の距離(大森昭生)
5章.流れと対抗――ヘンリー・ミラーの「エンカウンター」という試み(井出達郎)
6章.ウィリアム・サローヤンとヒッピー文化――「美しい白い馬の夏」を読む(舌津智之)
7章.ヒッピーと笑い――ヴォネガットが愛したドタバタ喜劇(中山悟視)

第Ⅱ部:抵抗とメディア、抵抗のメディア

8章.ウッドストック世代のロックとその先輩たち(村上東)
9章.エルビス・プレスリーの文化的定位(飯田清志)
10章.デッド・エンド、バッド・シーズ――『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』と対抗文化の政治学(塚田幸光)
11章.ソロー・リバイバルと対抗文化の作法――アメリカ精神文化の想像力(中垣恒太郎)
12章.ナット・ターナーは再復活されうるか?――ネイト・パーカーの『バース・オブ・ネイション』を巡る騒動とその顛末(白川恵子)

継承されるヒッピー文化

終章:ニルヴァーナバーニングマン――ヒッピー世代の後輩としてのふたりの二一世紀作家の振る舞い(藤井光)

 

しかし藤井光氏は翻訳だけでなく、よく書きますね。しかもほとんどの共著書でとりをかざっていますね。

 

tkns-shobou.co.jp

 

 

トーマス・ベルンハルト『アムラス』初見基・飯島雄太郎訳、河出書房新社

トーマス・ベルンハルト『アムラス』初見基・飯島雄太郎訳、河出書房新社

 

訳者の飯島雄太郎さんからご恵投たまわりました。どうもありがとうございます。

 

W・G・ゼーバルトを読んでいたとき、影響をうけたというオーストリアの作家、ベルンハルトも気になったことを思い出しました。

 

どうしてぼくたちは、まだ生きなければならないのか。死病にかかった母のための一家心中未遂で父母を失い、塔に幽閉された兄弟の静謐なる惨劇『アムラス』、ウィーンの街を散歩しながらエーラーは発狂した友人についてえんえんと語り続ける。軽快にして暗澹たるスラップスティック『行く』。深淵を通り、深淵のなかへつきすすむトーマス・ベルンハルトのおそるべき傑作。

 

www.kawade.co.jp

 

 

松本朗編集責任・岩田美喜・秦邦生・木下誠共編『イギリス文学と映画』三修社

武田将明先生からご恵投たまわりました。武田先生、どうもありがとうございます。

大変豪華な執筆陣になっております。

 

www.sanshusha.co.jp

三修社は最近さかんに英米物の文学研究書をだしていますね。

三修社と言えばドイツ語、というイメージが強いので、意外なことですが。

 

 

『ドリアン・グレイの肖像』岩波書店

富士川義之先生よりご恵投いただきました。どうもありがとうございます。

 

以下のサイトには「新訳」とありますが、

正確には訳者あとがきで書かれているとおり、

1978年の講談社の『世界文学全集』収録の「改訳」ですね。

 

以前新潮文庫の福田訳で読みましたが、岩波版を手にとって、

こんなに厚い作品だったのかと驚きました。

再読が楽しみです。

 

www.iwanami.co.jp

 

ゴーリキーと世界文学出版所――シリーズ「世界文学の最前線」第三期

9月29日(日)、日本大学通信教育部1号館にて、
以下のような内容の公開講座をおこないます(無料・予約不要)。
詳細はポスターをごらんください。
 
ゴーリキーと世界文学出版所――シリーズ「世界文学の最前線」第三期
 
ロシアの作家、マクシム・ゴーリキーは『母』『どん底などといった作品で世界的な文豪としていまも読まれています。そのゴーリキーは、1917年にボリシェヴィキが10月革命をおこして政権を奪取すると、職を失った文学者たちを集め、レーニンの協力のもと「世界文学出版所」をたちあげました。そして1919年、長大な「世界文学出版所カタログ」を刊行します。それはソ連版『世界文学全集』の青写真とでも言うべきものでした。今回の講座では、日本をふくめ全世界をおさめた「カタログ」の内容とその狙いを紹介します。 

 

 

 

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Сусуму Нонака, Сокровенные тропы: поэтика стиля Андрея Платонова. Белград: Логос, 2019.

 野中進先生より、ご著書をご恵投いただきました。

Сусуму Нонака, Сокровенные тропы поэтика поэтика стиля Андрея Платонова. Белград: Логос, 2019.

恥ずかしながらプラトーノフにくわしいわけではまったくないので、こちらで勉強させていただきたいと思います。

野中先生、どうもありがとうございました。

 

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 以下のページから目次など読むことができます。

 

philologist.livejournal.com