訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

2018年度ナボコフ協会秋の研究会のおしらせ

日本ナボコフ協会の秋の研究会のプログラムをアップしました。今回は研究発表1本、ブライアン・ボイド先生の講演1本です。奮ってご参加ください。 The Nabokov Society of Japan

アンソロジーのなかのナボコフ⑪The Secret Life of our Times: New Fiction from Esquire, New York: Double Day,1973.

今回の「アンソロジーのなかのナボコフ」で紹介するのは、Gordon Lish ed., The Secret Life of our Times: New Fiction from Esquire, New York: Double Day,1973です。 このアンソロジーは、かの有名なゴードン・リッシュ編集によるものでした。 「キャプ…

Loren Goodman, Non-existent Facts, otata's bookshelf, 2018.

友人のローレン・グッドマンから新著をもらいました。 Loren Goodman, Non-existent Facts, otata's bookshelf, 2018. 一編訳してみました。世界最速の翻訳です。 別の有名なアーチャーのスイス人、 アブラハム・テルは、息子のイサクの頭から 弓矢でリンゴ…

アンソロジーのなかのナボコフ⑩The Contemporary Writer: Interviews with Sixteen Novelists and Poets, Madison: The University of Wisconsin Press, 1972.

今回紹介するのはインタヴュー集です。 L. S. Dembo and Cyrena N. Pondrom, The Contemporary Writer: Interviews with Sixteen Novelists and Poets, Madison: The University of Wisconsin Press, 1972. 編者のデンボはウィスコンシン大学の教授でContemp…

アンソロジーのなかのナボコフ⑨The Twelfth Anniversary Playboy Reader, Chicago: Playboy Press, 1965.

今回紹介するアンソロジーは Hugh M. Hefner ed., The Twelfth Anniversary Playboy Reader, Chicago: Playboy Press, 1965. です。 Aspects of Loveにつづいて、また『プレイボーイ』ものですね。 『プレイボーイ』20周年を記念して出たもののようです。 亡…

アンソロジーのなかのナボコフ⑧The World in Vogue, New York: Viking,1963.

今回紹介するアンソロジーはThe World in Vogue (New York: Viking,1963)です。 といってもこれはアンソロジーというよりは、ファッション誌『ヴォーグ』の七十周年記念の総集編みたいな内容です。 This book was published on the magazine’s seventieth an…

ノーベル文学賞 日本人2人同時授賞の可能性を検討 1965年

ノーベル文学賞関連の新資料についてコメントを出しました。 www3.nhk.or.jp

アンソロジーのなかのナボコフ⑦Aspects of Love, Chicago: Palyboy Press,1972.

Playboy ed., Aspects of Love, Chicago: Palyboy Press,1972. カバー写真はPaul Fusco。 ポール・フスコ - Wikipedia 編集は『プレイボーイ』誌。このことからもわかるように、『プレイボーイ』に掲載された作品を中心に編んだアンソロジーです。出版社も自…

アンソロジーのなかのナボコフ⑥The Single Voice: An Anthology of Contemporary Fiction, New York: Collier Books,1969.

今回紹介するアンソロジーは Jerome Charyn ed., The Single Voice: An Anthology of Contemporary Fiction, New York: Collier Books,1969. になります。 前回までとちがって、『ロリータ』刊行後のアンソロジーですね。 『ロリータ』刊行後はもちろんいろ…

「世界」の中の日本文学――最新のアメリカの「世界文学全集」に見る

10月14日(日)15時より、勤務校で「「世界」の中の日本文学――最新のアメリカの「世界文学全集」に見る」と題する講演をおこないます(無料、予約不要)。 2018年に刊行されたノートン版世界文学アンソロジー第四版についてもお話しする予定です。 詳しくは…

アンソロジーのなかのナボコフ⑤Spearhead: 10 Years' Experimental Writing in America, New York: New Directions,1947.

今回はナボコフが収録されそうでされなかった幻のアンソロジーを紹介します。 Spearhead: 10 Years' Experimental Writing in America, New York: New Directions,1947. この本は新興出版社ニューディレクションズの創業十周年を祝って企画されたものでした…

アンソロジーのなかのナボコフ④The Best American Short Stories 1946, Boston: Houghton Mifflin,1946.

前回紹介したThe Best American Short Storiesは毎年ごとに刊行されるアンソロジーでした。ナボコフは1946年、二度目の収録をされました。 Martha Foley, ed. The Best American Short Stories 1946, Boston: Houghton Mifflin,1946. やはりまえがきから引用…

アンソロジーのなかのナボコフ③The Best American Short Stories 1944, Boston: Houghton Mifflin,1944.

時間が空いてしまいましたが、「アンソロジーのなかのナボコフ」 の三回目です。 今回からは英語アンソロジーを紹介します。アメリカに移住してきたナボコフを収録した最初期のアンソロジーです。 Martha Foley, ed. The Best American Short Stories 1944, …

ベン・ブラット『数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで』坪野圭介訳、DU BOOKS

ベン・ブラット『数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで』(坪野圭介訳)の書評を書かせていただきました。時事通信から今週以降配信される予定です。 数字と統計を使って小説についての素朴な疑問に答えていく・…

アンソロジーのなかのナボコフ②Радуга: русские поэты для детей, Берлин: Слово, 1922.

二冊目はやはり1922年にベルリンで刊行されたРадуга: русские поэты для детей(『虹――こどものためのロシア詩人』)です。 Детская библиотека "Слова"(スローヴォ社こども叢書)という文字が見えます。 編者はナボコフの友人でもあったサーシャ・チョルヌ…

アンソロジーのなかのナボコフ①Антология сатиры и юмора, Берлин: Мысль, 1922.

さて、一冊目のアンソロジーです。 Антология сатиры и юмора, Берлин: Мысль, 1922. [『風刺のユーモアのアンソロジー』、ベルリン、ムィスリ社、1922年] 私の撮った写真は残念ながらピンボケなのですが、以下のオークションサイトに鮮明な写真のものが載…

アンソロジーのなかのナボコフ⓪

次回から新シリーズ「アンソロジーのなかのナボコフ」を開始します。 文字通り、どんなアンソロジーのなかにナボコフが収録されてきたのかを見ていくものです。 基本はナボコフ存命中のものを中心に、と思っていますが、 おもしろいものがあれば縛られずに取…

坂本武編『ローレンス・スターンの世界』(開文社)

武田将明先生と落合一樹さんにご恵贈賜りました。 ありがとうございました。 www.kaibunsha.co.jp

『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』書評まとめ

このエントリに『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』の書評をまとめておきます。 書評をくださったみなさま、どうもありがとうございました。 鴻巣友季子 長澤唯史先生『陸奥新報』2018年6月16日、『中国新聞』2018年7月22日、『静岡新聞』2018年9…

エミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』書評まとめ

このエントリにエミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』の書評をまとめておきます。 書評をくださったみなさま、どうもありがとうございました。 鴻巣友季子 鴻巣友季子さん『毎日新聞』2018年5月13日 今週の本棚 鴻巣友季子…

ナボコフのアーカイヴを訪ねて⑰ ハーヴァード大学ホートン図書館

長らくハーヴァードのアーカイヴを観てきましたが、最後はやっぱりハーヴァード大学のホートン図書館です。 ハーヴァードの図書館については以前ケンブリッジ・ボストンの「ナボコフ・ツアー」をしたときに書きました。 yakusunohawatashi.hatenablog.com 70…

大浦康介編『日本の文学理論――アンソロジー』(水声社)

中村ともえさんからご恵投賜りました。ありがとうございます。 大浦康介編『日本の文学理論――アンソロジー』(水声社) 序 大浦康介著 概説 大浦康介著 中村ともえ著. 小説の主脳は人情なり-『小説神髄』より-坪内逍遥著. 直ぐ人生の隣りにゐる-「散文…

日本人はナボコフをどう読んできたか

7月7日(土)15時より、勤務校で「日本人はナボコフをどう読んできたか」と題する講演をおこないます(無料、予約不要)。 『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』の第四章には収録できなかった資料や翻訳をふくむ内容をお話しする予定です。 詳しく…

ナボコフのアーカイヴを訪ねて⑯ ハーヴァード大学ラモント図書館ウッドベリー・ポエトリー・ルーム

ハーヴァードヤード東にあるラモント図書館は主に学部生が使用する図書館で、季節によっては24時間空いていて、一階にはカフェも常設されています。 その四階にあるウッドベリー・ポエトリー・ルームには、詩集を中心に資料が置かれていますが、いくつか貴重…

J-STAGEで過去の論文が読めます

『比較文学』誌のバックナンバーのウェブ公開にしたがって、 過去に書いた論文や書評がJ-STAGEで読めるようになっています(随時追加されます)。 詳細検索結果 紀要は原則的に電子公開されていますが、ほかにも『通訳翻訳学会』や『ロシア語ロシア文学研究…

ナボコフのあやまち

『新潮』7月号に寄稿しました。 「ナボコフの「あやまち」」『新潮』2018年7月号、194―195頁。 一般に愛妻家として知られナボコフが、 1937年のパリで嵌まり込んだ生涯ただ一度の「あやまち」、 イリーナ・グアダニーニとの不倫と、その後の顛末について書い…

『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』「第一章  9・11後の翻訳――戦争技法を誤訳する」(抜粋)公開

エミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』の「第一章 9・11後の翻訳――戦争技法を誤訳する」(抜粋)を特設サイト内で公開しました。 9・11の衝撃が冷めやらぬなか、アラビア語通訳が払底していることがわかると、米国で翻訳が…

世界文学の「発明」、マディソン、一九五〇年――佐伯彰一の見た「世界文学」(下)

『UP』6月号に寄稿しました。 「世界文学の「発明」、マディソン、一九五〇年――佐伯彰一の見た「世界文学」(下)」『UP』47巻6号、2018年6月、6-13頁。 『UP』5月号に書いた 「「中西部のある大学」――佐伯彰一の見た「世界文学」(上)」の完結編になります…

『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』内容紹介

先日刊行された『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』ですが、 多少内容を紹介させてもらおうと思います。 これが、『ロリータ』の内幕だ―― 新大陸に移住後、『ロリータ』によってスキャンダラスな形で知られたナボコフは、いかにアメリカの大作家へ…

『海洋国家アメリカの文学的想像力―海軍言説とアンテベラムの作家たち』

貞廣真紀先生から共著書をご恵投いただきました。 中西佳世子、林以知郎編『海洋国家アメリカの文学的想像力――海軍言説とアンテベラムの作家たち』開文社出版、2018年。 貞廣先生は「島嶼国家アメリカへの道── 再建期、大西洋横断通信ケーブル、ホイットマン…