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訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

値段

ナボコフの値段⑦:その他編

さて、いままで書簡・原稿・レア本など見てきましたが、そのほかにもオークションにはいろいろ変なものがでています。締めくくりに、そういったヘンテコな出品を見てみましょう。ちなみに、ここであげたのはすべて前回のクリスティーズ・オークションの出品…

ナボコフの値段⑥:レア本編④

つづきです。 前回紹介したタヤンのオークションは、ナボコフ関係の二回目にして最後の大規模 オークションとうたわれていました。 しかし、その6年後、2011年6月13日に、クリスティーズの "Fine Printed Books and Manuscripts"でナボコフ関係の大量出品が…

ナボコフの値段⑤:レア本編③

前回からだいぶあいてしまいました。 さらにつづきです。 1999年のホロヴィッツによるカタログによる販売のあと、もっとも大規模な販売が、タヤンがとりしきった、ジュネーヴのホテル・デス・ベルゲスでおこなわれたオークションです。 ここに出展されている…

ナボコフの値段④ レア本編②

前回はナボコフのinscribed copyの値段の話――グレアム・グリーンあての『ロリータ』の価格――をしました。 ナボコフのinscribed copyの価格を語る上で欠かせないのが、1999年にグレン・ホロヴィッツ・ブックセラーが頒布したカタログ『ヴェラの蝶』です。 199…

ナボコフの値段③ レア本編①

①書簡編、②原稿編もどうぞ。 著者が献辞を書いて、知人に送った自著――inscribed copy――のジャンルで、もっとも有名なナボコフ本ははっきりしています。 リック・ゲコスキー『トールキンのガウン―稀覯本ディーラーが明かす、稀な本、稀な人々』(高宮利行訳、…

ナボコフの値段② 原稿編

前回の内容(①書簡編)はこちら。 2回目は原稿の値段です。 原稿にかんしては多くが図書館などの機関に流れていて、一般に販売されるケースはまれです。 前回言及したグレン・ホロヴィッツ・ブックセラーは、戯曲『モルン氏の悲劇』の原稿を販売しているよう…

ナボコフの値段① 書簡編

今回は文字通りナボコフの「値段」の話です。 ナボコフの場合、原稿はまれですが、サイン本、手紙なんかは 現在でも市場にでることがあります。 そもそもナボコフは「高く売られる」作家でした。 サイモン・ガーフィールド『手紙 その消えゆく世界をたどる旅…