訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

書いたもの

秋草俊一郎・戸塚学編『教科書の中の世界文学――消えた作品・残った作品25選』三省堂

共編著が刊行されました。 秋草俊一郎・戸塚学編『教科書の中の世界文学――消えた作品・残った作品25選』三省堂 戦後、中高の国語教科書に掲載された「外国文学」作品から25人27作品を厳選し、時代をさかのぼるかたちで並べました。 50年代、60年代…

(書評)ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』(千野栄一訳、集英社文庫)

遅報ですが2023年10月15日(日)の『日本経済新聞』の「名作コンシェルジュ」のコーナーに寄稿しております。

「日本文学 語彙データで読む」『読売新聞』9月16日夕刊

9月16日の『読売新聞』夕刊に「日本文学 語彙データで読む」と題した、 共訳書『数の値打ち--グローバル情報化時代に日本文学を読む』(フィルムアート社)の紹介を寄稿しています。

「「遠読」以後――デジタルヒューマニティーズと文学研究」

共訳書ホイト・ロング『数の値打ち――グローバル情報化時代に日本文学を読む』(フィルムアート社)刊行直前ということで、 『UP』2017年2月号に掲載した「「遠読」以後――デジタルヒューマニティーズと文学研究」という文章を公開します。 「遠読」以後――デジ…

『文庫で読む100年の文学』中公文庫

『文庫で読む100年の文学』(中公文庫)のウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』の紹介を寄稿しています。 よろしければご覧ください。

「コンピュータは小説を書いているか?」(※『すばる』2017年6月号掲載)

『すばる』2017年6月号に寄稿した「コンピュータは小説を書いているか?」という文章を公開します。 コンピュータは小説を書いているか? 1、人工知能の時代 もはやこうした言い方も陳腐になりつつあるが、人工知能について注目すべき出来事がたてつづけに…

「独裁者は世界文学の夢を見るか――エヴゲーニー・チジョフ『下訳からの翻訳』とポストソヴィエト的翻訳ポリティクス」

立命館大学の紀要『言語文化研究』34巻2号に論文「独裁者は世界文学の夢を見るか――エヴゲーニー・チジョフ『下訳からの翻訳』とポストソヴィエト的翻訳ポリティクス」を寄稿しました。 「独裁者は世界文学の夢を見るか――エヴゲーニー・チジョフ『下訳からの…

「「その他」の文学」『Brutus』2023年 1月15日号 No.976

『Brutus』2023年 1月15日号 No.976の特集「それでも本を読む理由。」に「「その他」の文学」というテーマで短いインタヴュー記事が掲載されています(63頁)。 紹介したのは オルハン・パムク『赤い髪の女』(宮下遼訳、早川書房) カメル・ダーウド『もう…

書評アンドレイ・プラトーノフ『チェヴェングール』(工藤順・石井優貴訳、作品社)

アンドレイ・プラトーノフ『チェヴェングール』(工藤順・石井優貴訳、作品社)の書評を『週刊 読書人』に書きました。 jinnet.dokushojin.com

ポスト・ソヴィエト文学研究会(編)『現代ロシア文学入門』東洋書店新社

以下の本に寄稿しました。 ポスト・ソヴィエト文学研究会(編)『現代ロシア文学入門』東洋書店新社 といっても私はほんの半頁「亡命」の項目を執筆したにすぎませんが。 とはいえ、内容は非常に充実しており、 特に前半の同時代ロシア文学のアンソロジー(…

「「世界文学全集」消滅の訳――「3000万読者」は誰だったのか」『中央公論』2022年8月号

現在発売中の『中央公論』2022年8月号に「「世界文学全集」消滅の訳――「3000万読者」は誰だったのか」という記事を書かせていただきました(168-173頁)。 拙著『「世界文学」はつくられる』の第一部の内容に手を加えて、 「世界文学全集」がなぜ栄え、なぜ…

中村唯史・坂庭淳史・小椋彩編著『ロシア文学からの旅――交錯する人と言葉』ミネルヴァ書房

中村唯史・坂庭淳史・小椋彩編著『ロシア文学からの旅――交錯する人と言葉』ミネルヴァ書房 ミネルヴァ書房の各国別文学入門のシリーズです。 https://www.minervashobo.co.jp/book/b603558.html 私は「ロシア文学とアメリカ文学」の項目を担当しました(pp.2…

「サマータイムの終わり」

なんとなく思いついたので10年前に書いたエッセイを載せてみます。(『Pink』第3号(2011年8月刊)に掲載)

シギズムンド・クルジジャノフスキイ『未来の回想』(松籟社)訳者あとがき

シギズムンド・クルジジャノフスキイ『未来の回想』(松籟社)の「訳者あとがき」が、アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』のプロモーションの一環として公開されました。 よろしければご覧ください。 note.c https://amzn.to/3zoijDz

『私の人生の本』「訳者あとがき」が公開されました。

来週にも刊行されるアレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』(松籟社)の「訳者あとがき」が「松籟社note」で公開されました。 note.com 私の人生の本〈東欧の想像力エクストラ1〉 | 松籟社 SHORAISHA

[書評]坪井秀人・瀧井一博・白石恵理・小田龍哉編『越境する歴史学と世界文学』臨川書店

以下の本の書評を書きました。 「坪井秀人・瀧井一博・白石恵理・小田龍哉編『越境する歴史学と世界文学』(臨川書店、二〇二〇年)」『比較文学』第63巻、2021年、157ー159頁。

読売新聞文化部「本よみうり堂」編『キリンが小説を読んだら――サバンナからはじめる現代文学60』(書肆侃侃房)

刊行中の読売新聞文化部「本よみうり堂」編『キリンが小説を読んだら――サバンナからはじめる現代文学60』(書肆侃侃房)に寄稿しています。 私が担当したのは長嶋有『ジャージの二人』、町田康『夫婦茶碗』、筒井康隆『朝のガスパール』、宮本輝『骸骨ビルの…

対談「翻訳から3歩はなれて」(Webあかし)

先日、忘日舎さんでおこなった対談「阿部大樹×秋草俊一郎 翻訳から3歩はなれて」が明石書店のサイト「Web あかし」で公開されました。 <前編> webmedia.akashi.co.jp <後編> webmedia.akashi.co.jp

「拡張される自意識のための「世界」――「世界文学」とアメリカ」

『群像』2021年2月号に「拡張される自意識のための「世界」――「世界文学」とアメリカ」を寄稿しました。 「拡張される自意識のための「世界」――「世界文学」とアメリカ」『群像』2021年2月号、282-290頁。 機会があればお読みください。 gunzo.kodansha.co.…

[文庫×世界文学 名著60]愛の記憶<5>「背徳の書」 謎解きに誘う…『ロリータ』ウラジーミル・ナボコフ著

『読売新聞』(11月8日)に『ロリータ』の書評を書きました。 新しくはじまった[文庫×世界文学 名著60]というシリーズの一冊です。 www.yomiuri.co.jp

「意外で意義深い、ノーベル文学賞 米国の詩人、しかも女性、びっくり/商業的な小説家の受賞、多かったが」

意外で意義深い、ノーベル文学賞 米国の詩人、しかも女性、びっくり/商業的な小説家の受賞、多かったが 意外で意義深い、ノーベル文学賞 米国の詩人、しかも女性、びっくり/商業的な小説家の受賞、多かったが 「意外で意義深い、ノーベル文学賞 米国の詩人…

座談会「「世界文学」の現在」(『三田文学』二〇二〇年秋季号)

『三田文学』二〇二〇年秋季号で座談会「「世界文学」の現在」に呼んでいただきました(ほか参加者:小倉孝誠先生、巽孝之先生、司会:粂川麻里生先生)。 テーマについて、自分の本についてしゃべらせていただいております。お声がけ、どうもありがとうござ…

書評まとめ

書評を書かせていただく機会が増えてきたこともあり、 一度いままで書いたものをこのエントリにまとめておきます(随時追加します)。 「David Damrosch, What Is World Literature? Princeton, New Jersey, Princeton UP, 2003, 324pp+xiii」『Slavistika』…

ソ連より愛をこめて――冷戦期日本における文化交流とソフトパワー

論文を寄稿しました。 「ソ連より愛をこめて――冷戦期日本における文化交流とソフトパワー」『れにくさ』10巻1号、28 - 41頁、2020年4月 今回の『れにくさ』は沼野充義退職記念号で、二巻本です。 私の論文はこんな感じです。 いずれ電子化されて誰でも見れる…

『「世界文学」はつくられる――1827-2020』(東京大学出版会)

著書『「世界文学」はつくられる――1827-2020』(東京大学出版会)が刊行されました。 www.utp.or.jp 日本の「世界文学全集」から・・・ アメリカの大学で使用されている最新の「世界文学アンソロジー」から… 百年前、ソヴィエト・ロシアで刊行されていた「…

『「世界文学」はつくられる――1827-2020』見本出来

『「世界文学」はつくられる――1827-2020』(東京大学出版会)の見本ができてきました。

コーリー・スタンパー『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』鴻巣友季子・竹内要江・木下眞穂・ラッシャー貴子・手嶋由美子・井口富美子訳、左右社

『日本経済新聞』5月23日に書評を寄稿しました。 コーリー・スタンパー『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』鴻巣友季子・竹内要江・木下眞穂・ラッシャー貴子・手嶋由美子・井口富美子訳、左右社 www.nikkei.com

[告知]『「世界文学」はつくられる――1827-2020』東京大学出版会

三冊目の単著の刊行が来月に迫りました。 『「世界文学」はつくられる――1827-2020』東京大学出版会 www.utp.or.jp 本ブログでも随時内容を告知していきます。 よろしくお願いいたします。

日本通訳翻訳学会関東支部第53回例会報告

学会誌『通訳翻訳研究』19号(2019年)に、 「日本通訳翻訳学会関東支部第53回例会報告」を書きました。 「日本通訳翻訳学会関東支部第53回例会報告」『通訳翻訳研究』19号、2019年、177-179頁。 以下の例会の報告になります。 yakusunohawatashi.hatenablo…

書評まとめ

今年書かせてもらった書評をまとめました。 大半が『読売新聞』「[現代×文芸 名著60]」で書いたものになります。 ・宮本輝『骸骨ビルの庭 上・下』講談社文庫 『読売新聞』5月9日 ・鴻巣友希子『謎解き『風と共に去りぬ』』新潮選書 『静岡新聞』5月26日…