訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

書いたもの

書いた書評まとめ(2018年後半)

時事通信社をつうじて配信した書評をまとめておきます。 ベン・ブラット『数字が明かす小説の秘密――スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで』坪野圭介訳、DU BOOKS、2018年。 『北日本新聞』二〇一八年八月一二日ほか (ここの版元は相当い…

日本人はナボコフをどう読んできたか――『ロリータ』を中心に

拙論が掲載されました。 「日本人はナボコフをどう読んできたか――『ロリータ』を中心に」『言語文化』36号、2019年、3-22頁。 拙著『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』(慶應義塾大学出版会)の第五章で論じたナボコフの日本での受容を、もう一度…

[書評]Duncan White, Nabokov and His Books: Between Late Modernism and the Literary Marketplace

日本ナボコフ協会の会誌『KRUG』の11号に、書評を寄稿しました。 [書評]Duncan White, Nabokov and His Books: Between Late Modernism and the Literary Marketplace 『Krug』11号、2018年、85-88頁。 ダンカン・ホワイトの本は、拙著と扱っているテ…

J-STAGEで過去の論文が読めます

『比較文学』誌のバックナンバーのウェブ公開にしたがって、 過去に書いた論文や書評がJ-STAGEで読めるようになっています(随時追加されます)。 詳細検索結果 紀要は原則的に電子公開されていますが、ほかにも『通訳翻訳学会』や『ロシア語ロシア文学研究…

ナボコフのあやまち

『新潮』7月号に寄稿しました。 「ナボコフの「あやまち」」『新潮』2018年7月号、194―195頁。 一般に愛妻家として知られナボコフが、 1937年のパリで嵌まり込んだ生涯ただ一度の「あやまち」、 イリーナ・グアダニーニとの不倫と、その後の顛末について書い…

世界文学の「発明」、マディソン、一九五〇年――佐伯彰一の見た「世界文学」(下)

『UP』6月号に寄稿しました。 「世界文学の「発明」、マディソン、一九五〇年――佐伯彰一の見た「世界文学」(下)」『UP』47巻6号、2018年6月、6-13頁。 『UP』5月号に書いた 「「中西部のある大学」――佐伯彰一の見た「世界文学」(上)」の完結編になります…

『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』(慶應義塾大学出版会)

拙著『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』が刊行されました。 前著『訳すのは「私」』が出てから7年以上もかかってしまいました。 しかし、その分そのあいだの研究の変化を可能なかぎりおさめることができました。 yakusunohawatashi.hatenablog.com…

Nabokov' Hidden Connection with Japanese Literature: Or, What is Literary "Butterfly Effect"?

2013年3月3-4日に開催された国際研究集会「グローバル化時代の世界文学と日本文学——新たなカノンを求めて」の プロシーディングスが刊行されました。 Shun'ichiro AKIKUSA, "Nabokov' Hidden Connection with Japanese Literature: Or, What is Literary "B…

「中西部のある大学」――佐伯彰一の見た「世界文学」(上)

東京大学出版会のPR誌『UP』5月号に寄稿しました。 「「中西部のある大学」――佐伯彰一の見た「世界文学」(上)」『UP』5月号、33-40頁。 二か月連続掲載の一回目になります。 今回のテーマは佐伯彰一の「反世界文学」思想と、北米の「世界文学」教育です。…

『アメリカのナボコフ――描きかえられた自画像』(慶應義塾大学出版会)詳細目次公開

慶応義塾大学出版会から刊行予定の『アメリカのナボコフ――描きかえられた自画像』の校正が終わり、発売日も5月18日に決まりましたので(amazonだと19日)、節までふくめた詳細な目次をあげておきます。 序 章 ナボコフと読者たち 1 ナボコフ、アメリカ…

【書評】ジョン・ネイスン『ニッポン放浪記』前沢浩子訳、岩波書店

時事通信社を通じて書評を寄稿しました。 ジョン・ネイスン『ニッポン放浪記』前沢浩子訳、岩波書店 (『河北新報』2018年1月21日号 に掲載されたようです。) 著者は日本文学研究者・翻訳家として知られ、三島由紀夫の評伝の著者でもあります。 それだけで…

【紹介】「エヴゲーニイ・ザミャーチン『われら』」『青春と読書』2月号、65頁。

集英社のPR誌の『青春と読書』2月号にエヴゲーニイ・ザミャーチン『われら』(小笠原豊樹訳、集英社文庫)の紹介を書きました。 「エヴゲーニイ・ザミャーチン『われら』」『青春と読書』2月号、65頁。 seidoku.shueisha.co.jp 『青春と読書』は書店などで無…

書評「ナボコフ・コレクション」全五巻、新潮社(『週刊読書人』2017年12月9日号)

『週刊読書人』2017年12月9日号に、 新潮社「ナボコフ・コレクション」について書きました。 下記のリンクから全文を読むことができますので、ぜひお読みください。 dokushojin.com

ノーベル文学賞「候補」の実情

11月4日の『読売新聞』夕刊9面に、「ノーベル文学賞「候補」の実情」という記事を寄稿しました。 10月1日の講演をもとに、日本人最多8度(2017年現在判明しているかぎり)候補になった西脇順三郎について書いたものになっています。 yakusunohawatashi.haten…

「ナボコフは世界文学か? 亡命・二言語使用・翻訳」inシンポジウム「複数の言語、複数の文学──やわらかく拡がる創作と批評」

今年の3月12日に駒場でおこなったシンポジウムの書きおこしが『すばる』に掲載されました。 「複数の言語、複数の文学──やわらかく拡がる創作と批評」『すばる』11月号、270-287頁。 (私はSession 2「ナボコフは世界文学か? 亡命・二言語使用・翻訳」275-2…

「科学の興奮と詩の精密さ――ウラジーミル・ナボコフの文学」『知のフィールドガイド 分断された時代を生きる』白水社

「科学の興奮と詩の精密さ――ウラジーミル・ナボコフの文学」という文章を、東京大学教養学部編『知のフィールドガイド 分断された時代を生きる』(白水社)に寄稿させていただきました。 目次はこちら。 知のフィールドガイド 分断された時代を生きる - 白水…

ナボコフ没後40周年特別企画アンケート

7月2日はナボコフの命日です。1977年7月2日にナボコフは亡くなりました。 マキシム・シュライヤー先生から依頼をいただき、 ナボコフ没後40周年特別企画アンケートに回答しました。 www.colta.ru ロシア語ですが。 回答者は ユーリイ・レヴィング、アンドレ…

Nabokov and Hearn: Where the Transatlantic Imagination Meets the Transpacific Imagination

論文を寄稿した本が刊行されました。 "Nabokov and Hearn: Where the Transatlantic Imagination Meets the Transpacific Imagination," Nabokov Upside Down. Evanston: Northwestern University Press. 2017. pp. 158-168. いや、3月にでたのは知っていた…

郭南燕著『志賀直哉で「世界文学」を読み解く』『比較文学』 59巻、2017年、213-215頁。

書いた書評が掲載されました。 郭南燕著『志賀直哉で「世界文学」を読み解く』『比較文学』 59巻、2017年、213-215頁。 『比較文学』に書評を書かせていただくのは二回目でしょうか。 学会誌の華は書評で、ここだけは届くとすぐ読んでしまいますね。 あまり…

「「世界文学」を編む」『すばる』2017年5月号

集英社の文芸誌『すばる』5月号に「「世界文学」を編む」というエッセイを寄稿させていただきました。 現在編集中の仕事についてちょっと書きました。

遠読以後――デジタルヒューマニティーズと文学研究

久しぶりに『UP』に寄稿させていただきました。 「遠読以後――デジタルヒューマニティーズと文学研究」『UP』2017年2月号、12―19頁。 『遠読』を出版して以降、聞かれることも あったDHについて、 「その後どうなっているのか?」という観点から、 比較…

2016年回顧・2017年展望

あまりこういうのやると「自己宣伝がひどい」と言われますが… (実際、本当に活躍している学者はふりかえる暇もなく業績を出しつづけていますし、必然的に自分の業績をいちいち数えたりしないものでしょう。しかし、そんな数少ないすぐれた学者でも、さまざ…

ナボコフとエリオット――「ゲーム」から「モラル」へ、「歴史」から「伝記」へ

論文が刊行されました。 「ナボコフとエリオット――「ゲーム」から「モラル」へ、「歴史」から「伝記」へ」『T.S. Eliot Review』27号、2016年、52-68頁。 去年の11月に、日本T.S.エリオット協会で発表させていただいたことをまとめたものです。 yakusunohawa…

「術語としての「世界文学」――1895-2016――」『文学』2016年9・10月号

岩波書店『文学』の最新号に「術語としての「世界文学」--1895-2016--」という論文を寄稿しました。 「世界文学」というこの何気なく使っている言葉が、どのように入ってきて、時代時代の文脈に合わせて使われてきたのかを追った文章になっております。…

(エッセイ)「どっちが勝つ?」

エッセイを寄稿しました。 「どっちが勝つ?」『文學界』2016年8月号、268-269頁。 とくにナボコフも世界文学も関係ない、普通のエッセイです。 「エセー(随想録)」のコーナーですが、とくに高尚な思想はなく、字義通りのエッセイですね……。 訳書二冊刊行…

Brian Boyd, Marijeta Bozovic ed., Nabokov Upside Down. Evanston: Northwestern Univ Press. 2017

寄稿した、来年刊行予定の本の書影がamazonに出ていました。 こちらはオークランド大学でおこなわれた国際学会をもとにした論集で、ジェネラル・エディターはブライアン・ボイドです。 オークランドの街はよくもわるくも文化的猥雑さがない感じでしたね…… オ…

「書き直し」としての自己翻訳――ノーベル文学賞候補西脇順三郎の「神話」

論文を寄稿しました。 「「書き直し」としての自己翻訳――ノーベル文学賞候補西脇順三郎の「神話」」『アウリオン叢書16 芸術におけるリライト』弘学社、2016年、103-124頁。 昨年、白百合女子大学大学院の「書き直し、リライト」がテーマのオムニバス講義に…

Nabokov and Laughlin: A Making of an American Writer

"Nabokov and Laughlin: A Making of an American Writer" という論文をNabokov Online Journalの10/11号(2016/2017)に掲載してもらいました。 *最新号はなにもしなくても全文読めるのかと思っていましたが、 やはり登録(無料)が必要なようです。 こち…

ナボコフとハーン トランス・アトランティックな想像力がトランス・パシフィック な想像力と出会うところ ――あるいは文学的バタフライエフェクト

前回のエントリで『れにくさ』の5号が公開になったことを書きましたが、 最新号の6号にも論文を寄稿しております。 「ナボコフとハーン トランス・アトランティックな想像力がトランス・パシフィック な想像力と出会うところ ――あるいは文学的バタフライエフ…

研究ノート:ロスト・イン・ミストランスレーション:ケネス・レクスロスの擬翻訳『摩利支子の愛の歌』をめぐって

以前書いた論文ですが、ここにあげるのを忘れていました。 今回、雑誌の最新号が刊行された都合で、電子版がレポジトリで読めるようになったので、エントリとしてあげておきます。 「ロスト・イン・ミストランスレーション:ケネス・レクスロスの擬翻訳『摩…