訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

訳したもの

ホイト・ロング『数の値打ち グローバル情報化時代に日本文学を読む』フィルムアート社(電書版)

日本近代文学×北米デジタル・ヒューマニティーズのホイト・ロング『数の値打ち グローバル情報化時代に日本文学を読む』の電書版が刊行になりました。 サンプルで64頁(日本語版への序文、序章、一章)ぐらいが読めます。 ブックウォーカー版 bookwalker.jp …

ミハイル・シーシキン「ナボコフのインクの染み」

以下に著者の許可をえて、ミハイル・シーシキンさんの短編を翻訳して公開します。 (著者については記事の最後をご覧ください) ミハイル・シーシキン「ナボコフのインクの染み」 作り話なんてする必要もない。 私はチューリッヒ・クローテン空港の到着ロビ…

ジゼル・サピロ「文学作品はいかに国境を越えるのか(あるいは越えないのか)?--世界文学への社会学的アプローチ」MITIS Journal Vol.3 No.2 (2023), 31-46.

水野翻訳通訳研究所のジャーナルMITISに論文を訳しました。 ジゼル・サピロ「文学作品はいかに国境を越えるのか(あるいは越えないのか)?--世界文学への社会学的アプローチ」MITIS Journal Vol.3 No.2 (2023), 31-46. 以下のサイトから無料でDLで…

ホイト・ロング「物語の科学――過去・現在・未来」『日本近代文学』第109集、2023年、182-188頁。

日本近代文学会の学会誌『日本近代文学』にホイト・ロング先生の文章を訳しました。 ホイト・ロング「物語の科学――過去・現在・未来」『日本近代文学』第109集、2023年、182-188頁。 「展望」のコーナーで、ご自身の研究について、 単著『数の値打ち』以降の…

ホイト・ロング『数の値打ち―グローバル情報化時代に日本文学を読む』の序章が公開されました

ホイト・ロング『数の値打ち―グローバル情報化時代に日本文学を読む』の序章が公開されました。 19世紀医学界に巻き起こった統計的思考の導入をめぐる議論から 文学における「数の値打ち」が歴史的に再発見されていきます。 www.kaminotane.com www.kaminota…

アレクサンダル・ヘモン『ブルーノの問題』柴田元幸・秋草俊一郎訳、書肆侃侃房

共訳書が刊行になりました。 アレクサンダル・ヘモン『ブルーノの問題』柴田元幸・秋草俊一郎訳、書肆侃侃房 ボスニア出身のアメリカ作家のアレクサンダル・ヘモンの初期短編集です。 社会主義ユーゴスラヴィアの不条理な日常と、ゾルゲ事件がパラレルに語ら…

アレクサンダル・ヘモン『ブルーノの問題』柴田元幸・秋草俊一郎訳、書肆侃侃房

今月発売予定の共訳書の情報が公開されました。 アレクサンダル・ヘモン『ブルーノの問題』柴田元幸・秋草俊一郎訳、書肆侃侃房 『私の人生の本』につづくヘモンの翻訳です。 何卒よろしくお願いいたします。 kyu.hanmoto.com ブルーノの問題 [ アレクサンダ…

ホイト・ロング「日本語版への序文」(『数の値打ち――グローバル情報化時代に日本文学を読む』)

フィルムアート社のサイト「かみのたね」で邦訳『数の値打ち――グローバル情報化時代に日本文学を読む』に、著者ホイト・ロング先生がよせた「日本語版への序文」が公開されました。 ためしよみとしてご活用ください。 www.kaminotane.com

ホイト・ロング『数の値打ちーーグローバル情報化時代に日本文学を読む』フィルムアート社

共訳書、ホイト・ロング『数の値打ちーーグローバル情報化時代に日本文学を読む』(フィルムアート社)が刊行になりました。 版元の紹介ページはこちら。 filmart.co.jp 北米のデジタル・ヒューマニティーズで日本文学を読んだらどうなるのか? 私小説や意識…

ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルー-差異の倫理にむけて』(フィルムアート社)

共訳書、ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルー-差異の倫理にむけて』(フィルムアート社)が刊行になりました。 翻訳研究の第一人者(のひとり)ローレンス・ヴェヌティの初の訳書になります。 翻訳研究だけでなく、世界文学論として読んでも価値…

ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルー-差異の倫理にむけて』(フィルムアート社)正誤表

第五章 188頁 つまりは、大学の政治的・制度的問題なのだ――伝統にのっとった教育がおしなべてそうであるように、いや、おそらくは教育というものがすべてそうであるように、徹底的な翻訳可能性、言語の消滅を理想としてかかげている。 → 大学の政治的、制度…

目次、書影公開:ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルーー差異の倫理にむけて』秋草俊一郎・柳田麻里訳、フィルムアート社

2022年5月26日刊行予定の共訳書、ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルーー差異の倫理にむけて』(秋草俊一郎・柳田麻里訳、フィルムアート社)の目次・書影が公開されましたので、お知らせします。 翻訳がなぜスキャンダラスなのか──それは世界の文…

シギズムンド・クルジジャノフスキイ「支線」

以前翻訳したシギズムンド・クルジジャノフスキイの短編「支線」が、 松籟社noteで公開されています。 よろしければご覧ください。 note.com 「支線」が収録されているのはこちら。 クルジジャノフスキイのほかの作品はこちら。

シギズムンド・クルジジャノフスキイ「クヴァドラトゥリン」(from『瞳孔の中』)

アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』(松籟社)のプロモーションの一環として、過去に共訳したシギズムンド・クルジジャノフスキイの短編集『瞳孔の中』より「クヴァドラトゥリン」が松籟社note公開されています。 note.com アレクサンダル・ヘモン『私…

シギズムンド・クルジジャノフスキイ『未来の回想』(松籟社)訳者あとがき

シギズムンド・クルジジャノフスキイ『未来の回想』(松籟社)の「訳者あとがき」が、アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』のプロモーションの一環として公開されました。 よろしければご覧ください。 note.c https://amzn.to/3zoijDz

アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』松籟社

訳書、アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』(松籟社)が刊行されました。 よろしくお願いいたします。 日本語版は、傷跡の残るサラエヴォの壁を装丁に用いています。 原書とならべるとこんな感じです。英語版のこの青いエイリアンの正体は? www.hanmoto…

アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』(松籟社)訂正

※アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』(松籟社)の訂正があれば、こちらに記します。 p157 「フィオレンティーナの紫のジャージを」→「フィオレンティーナの紫のユニフォームを」

『私の人生の本』「訳者あとがき」が公開されました。

来週にも刊行されるアレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』(松籟社)の「訳者あとがき」が「松籟社note」で公開されました。 note.com 私の人生の本〈東欧の想像力エクストラ1〉 | 松籟社 SHORAISHA

アレクサンダル・ヘモン「アクアリウム」(一か月限定公開)

9月刊行の訳書、アレクサンダル・ヘモンのエッセイ集『私の人生の本』より、「アクアリウム」が版元・松籟社さんのnoteで公開されました。一か月間の期間限定の公開のようです。 note.com 目次はこちら。 目次 私の人生の本 他者の人生 サウンド・アンド・ヴ…

イサーク・バーベリ「公共図書館」(1916年) [※自粛翻訳]

公共図書館 イサーク・バーベリ 足を踏みいれればすぐ、そこが書物の王国だとわかる。図書館で働く人々は本と親しみ、そこに映った人生に親しんでいるせいで、自分自身、生きた本物の人間の影と化している。 受付係の男ですら、謎めいた静けさを身に纏い、思…

『世界文学アンソロジーーーいまからはじめる』三省堂

共編書『世界文学アンソロジーーーいまからはじめる』(三省堂)が刊行になりました。 2016年より月一回のペースで約一年間、編者と会議を重ね、そのあと延々と編集調整作業をくりかえしてきました。その結果をリリースできるのは、またひとつ肩の荷がおりる…

『世界文学アンソロジーーーいまからはじめる』三省堂・目次公開

7月19日、三省堂より共編著『世界文学アンソロジーーーいまからはじめる』を刊行いたします。 20世紀の「世界文学全集」ではなく、21世紀の「世界文学アンソロジー」を編もうと、 2016年より編者と会議を重ねてきました。その結果をリリースできるのはうれし…

マシュー・レイノルズ『翻訳――訳すことのストラテジー』白水社

マシュー・レイノルズ『翻訳――訳すことのストラテジー』(白水社)が、刊行になりました。 翻訳について考える上で、さまざまなヒントが詰まっている本です。 よろしくお願いいたします。 「翻訳」という事象の広がりへ最新の翻訳研究(トランスレーション・…

マシュー・レイノルズ『翻訳――訳すことのストラテジー』正誤表

※この日の日記にマシュー・レイノルズ『翻訳――訳すことのストラテジー』に誤字・誤植・誤訳など見つかり次第アップしていく予定です。 ・74頁4行目 ドロシー・S・セイヤーズ→ドロシー・L・セイヤーズ 5行目 セイヤー→セイヤーズ ・94頁 ウィリアムズがsove…

マシュー・レイノルズ『翻訳――訳すことのストラテジー』見本出来

白水社より、翻訳した本が3月1日に出ます。 マシュー・レイノルズ『翻訳――訳すことのストラテジー』白水社 また内容など紹介します。よろしくお願いいたします。 www.hakusuisha.co.jp

頭木弘樹編『トラウマ文学館――ひどすぎるけど無視できない12の物語』ちくま文庫

頭木弘樹編『トラウマ文学館――ひどすぎるけど無視できない12の物語』(ちくま文庫)で、二編翻訳をさせていただきました。 以下が収録作品のラインアップです。 直野祥子「はじめての家族旅行」 原民喜「気絶人形」 李清俊「テレビの受信料とパンツ」 フィリ…

『ナボコフ・コレクション ルージン・ディフェンス/密偵』

『ナボコフ・コレクション ルージン・ディフェンス/密偵』が刊行になりました。 私は中編「密偵」の翻訳を担当しています。 「密偵」は、従来日本では「目」というタイトルで知られていた作品です。 邦訳は白水社より、小笠原豊樹訳ででています。 小笠原豊…

エミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(慶應義塾大学出版会)

ついに 共訳書、エミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(秋草俊一郎・今井亮一・坪野圭介・山辺弦訳、慶應義塾大学出版会)が刊行になりました。 翻訳研究と文学を融合する 9.11「同時多発テロ」以降、ますます混迷する世界…

エミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』正誤表

※この日の日記にエミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』に誤字・誤植・誤訳など見つかり次第アップしていく予定です。 79頁 フローレンス→フィレンツェ(二カ所)

エミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(慶應義塾大学出版会)、見本出来

共訳書、エミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』の見本ができました。 amazonでは14日発売になっていますが、店頭にはぼちぼち並んできそうです。