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訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

清涼院流水の自己翻訳

以下メモ。


2013年1月7日の産経新聞記事「英語圏へ ロマンでなく必要条件」によると、JDCシリーズなどで著名な作家の清涼院流水が日本の作家の英訳プロジェクトにのりだし、すでに自作『キング・イン・ザ・ミラー』を英訳し販売しているとのこと。

■自分の作品を翻訳


 「日本語を理解できる英訳者は不足している。ならば…と。簡単にまねされない自信はあります」。作家が自分の小説を自ら翻訳して販売する−。昨年12月、離れ業を演じたばかりの作家、清涼院流水(せいりょういん・りゅうすい)(38)は感慨にふける様子もなく、もう別の小説の英訳に取りかかっていた。


 清涼院が2年かけて英訳したのは、米歌手、マイケル・ジャクソンの生涯を描いた『キング・イン・ザ・ミラー』(平成22年、PHP研究所)。『King In The Mirror』として、米アップル社の電子書籍販売サイトなどで1・99〜2ドル(約170円)で売られている。外部委託する英文校正などの諸経費を考慮に入れて〈3千〜5千ダウンロード〉という採算ラインは「不可能な数字ではない」と清涼院はみる。


 トリックも優れていて表現も多彩な日本のミステリー小説の英訳が、意外なほど少ないことに疑問を募らせたのが発端だった。戦略も周到に練った。平成20年から英語学習を本格化させ、現在のTOEIC(トーイック、国際コミュニケーション英語能力テスト)スコアは985点。マイケル・ジャクソンの物語を執筆したのも、後に英訳した際に米のサイトで検索されやすいと考えたからだ。


清涼院が率いる英訳プロジェクト「The BBB」には、自身と同じメフィスト賞出身の作家や、編集経験者、イラストレーター、デザイナーら約20人が集う。英訳を希望する作家仲間からは次々と書き下ろし小説が届く。清涼院は今年中に10〜15作品を英訳し売り出すつもりだ。


 「成功するか失敗に終わるか、それは誰にも分からない。でも『こんな方向性もある』という提言にはなるでしょう」


記事の文中でTOEICのスコアが書かれていますが、自作を英訳したり、英語で作品を書くというのはそういった試験で必要とされる英語能力とはまた違うと思いますが、とにかく訳して販売にこぎ着けてしまったのはすごいですね。


キング・イン・ザ・ミラー

キング・イン・ザ・ミラー



ituneストアの[ https://itunes.apple.com/ca/book/king-in-the-mirror/id584043678?mt=11:title=商品紹介]にはこうありますね。

Born into an impoverished large family in Gary, Indiana, a boy was to become the youngest singer to have a #1 hit in the United States as a member of The Jackson 5 and the first to inscribe his name in music history. Later, he made Thriller, the highest selling album on the planet. His music crossed all borders, achieving many unprecedented feats one after the other. This book is a fictionalized true story, a type of self-help book, and aims to discover truths about our own life from that of the legendary King of Pop, Michael Jackson. This work is the first half of a book originally published by PHP Institute in Japan in 2010 and rewritten for English readers in 2012. This made-in-Japan content belongs to the BBB: Breakthrough Bandwagon Books.

("rewritten for English readers"と書いてあるので、表向きは「翻訳」としてはいないのでしょうか?)

リライトの過程でどれくらい手が加えられているのかも気になるところです。

Kindle Fire タブレット(2012年モデル)

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