訳すのは「私」ブログ

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21世紀 世界文学カノンのゆくえ まとめ

東京大学出版会のPR誌『UP』で1年間にわたって隔月連載をさせていただいた「21世紀 世界文学カノンのゆくえ」完結記念ということで、まとめてみました。


「21世紀 世界文学カノンのゆくえ① はじめに『ハーヴァード・クラシックス』ありき」『UP』2014年6月号、20−27頁。


1 木村毅と『ハーヴァード・クラシックス
2 『世界文学全集』が進研ゼミだった時代
3 『ハーヴァード・クラシックス』目次
4 『ハーヴァード・クラシックス』と「文学全集」
5 二一世紀の古典叢書


はじめから、注文の枚数をオーヴァーしてはじまりました。8頁で、結局これが最少ページ数になります。


「21世紀 世界文学カノンのゆくえ② 「世界文学」はどれぐらい日本文学なのか?」『UP』2014年8月号、32−40頁。


1 ハーヴァードのお膝元で
2 アメリカ版「世界文学全集」の誕生と普及
3 二一世紀の「世界文学全集」
4 「世界文学」はどれぐらい日本文学なのか?
5 「世界文学アンソロジー」=ワールドカップ説


前回よりさらに一枚増えています。


「21世紀 世界文学カノンのゆくえ③ 新しい「世界文学」のヒロイン」『UP』2014年10月号、28−37頁。


1 「世界文学」の五から七パーセントが日本文学でできています
2 「日本文化の黄金時代」?
3 「世界」の「イチヨー」
4 日本文学は亡びるか
5 新しい「世界文学」のヒロイン


「21世紀 世界文学カノンのゆくえ④ 「世界文学」になる方法」『UP』2014年12月号、37−44頁。


1 一葉>漱石
2 埋没する日本近代文学
3 「傑作主義」の解体
4 日本代表を飛び越え「世界」代表へ


「21世紀 世界文学カノンのゆくえ⑤ 全集から部分集合へ」『UP』2015年2月号、41−48頁。


1 日本文学を世界から見る愉しみ
2 カノンとマーケット
3 TCGとしての世界文学アンソロジー


しばらく8ページにおさえていたと思ったら……


「21世紀 世界文学カノンのゆくえ⑥ 世界文学カノンはどこからきてどこにいくのか」『UP』2015年4月号、24−33頁。


1 世界文学カノンはどこにいくのか
2 ダムロッシュによるカノンの三分法
3 小正典(マイクロカノン)と「ぼくのかんがえたさいきょうの世界文学全集」
4 モレッティの「遠読」
5 世界文学カノンはどこからきたのか


最終回ということでページ数を増やしてもらいました。なんと10ページ!

連載ははじめにこの連載の2回から5回までにあたる部分があって、
最初と最後はあとから(その場の雰囲気で)書いています。


依頼されて書いたものの、某所で没になった原稿を拾って
(もっと気楽〜なエッセイをもとめていたらしい〔笑〕)、
連載させてくれた東京大学出版会には感謝しております。


バックナンバーも購入できるようですので、
読みもらしがあればぜひ。