新しくわかったNYCでの滞在先を記しておきます。
亡命ロシア人で、編集者・ビジネスマンのロマン・グリンベルグのアパートにたびたび滞在していたようです。名前からしてユダヤ系でしょうね。
ロマン・グリンベルグ(1893-1970)がナボコフと知り合ったのは1939年にパリで、英語の家庭教師の生徒としてでした。
その後も二人ともアメリカに渡ったこともあって交友はつづき、エドマンド・ウィルソンが共通の友達になったこともあって、グリンベルグのアパートでディナーをとることもあったようです。
グリンベルグは"Opyty" や "Vozdushnye Puti"といった雑誌のエディターでもあり、ナボコフは記事を投稿したこともありました。そういったこともあり、良好な関係が比較的長く続いたようです。
コロンビアのバフメチェフにも書簡が収蔵されています。
ナボコフがグリンベルグのアパートに泊めてもらったのは、わかっている限り
・1945年2月 ごろ
・1952年12月22日ごろ
のようです。
肝心の場所ですが、304 West 75 Streetにあったようです。
地図でわかるように、AMNHのすぐそばです。ナボコフが滞在したのは、その辺の利便性もあったのかもしれません。
現在の外観はこんな感じのアパートになっています。