アーカイヴ紀行の七回目はアマースト大学のロシア文化センターです。
新島襄も留学したアマースト大学(アーマストとかいろいろ表記ありますが、どうでもいい…)は、ボストンと同じマサチューセッツ州にあります。ボストンから西に100キロほど内陸にいった場所ですね。
バスや車で向かいましょう。
内陸なので当然寒いわけです。
キャンパスは「カレッジ」なのでこじんまりしています。
アメリカのカレッジに行くと驚くのが、教員と学生の距離が近いこと。
少人数教育のおかげなんでしょうね。
さて、ここにはロシア文化センターがあります。
Russian | Amherst Center for Russian Culture | Amherst College
中はこんな感じ。サモワールのコレクションがすごい。
レーミゾフなど、亡命文学についての資料も多いです。
ナボコフ関係だと次の二つでしょうか。
Cataloged Archives | Shakhovskoy Family Papers | Amherst College
Cataloged Archives | Yurii [George] P. Ivask Papers | Amherst College
シャホフスカヤの文書は著書『ナボコフを探して』を書く際に使った(使わなかった)資料を見ることができます。
イヴァスクはロシア語雑誌の編集者として交友があった人物です。
どちらの人物も、資料がおさめられているのはここだけではないです。たとえばシャホフスカヤとナボコフのメインのやりとりは議会図書館のほうにはいっていて、ここではナボコフ本人というよりも関係者とのやりとりが収蔵されている印象です。イヴァスクもイェールの方が多く書簡を収蔵しています。とはいえ、ここでしか見れないものもあります。
ここは要予約です。資料も書庫から出してくる時間がかかるため、事前に申請しておく必要があります。
アマーストはエミリー・ディッキンソンのゆかりの地でもあります。
こじんまりした典型的な大学街で、滞在すると非常に落ち着くのでした。
街で数少ないホテル。よい雰囲気です。
資料の充実度 ★★
使いやすさ ★★★
アットホーム度 ★★★★★