訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

高田博行・山下仁編『断絶のコミュニケーション』ひつじ書房

川島隆先生より、ご共著書をいただきました。どうもありがとうございます。

一冊ずつ紹介していきたいと思います。

 

 高田博行・山下仁編『断絶のコミュニケーション』ひつじ書房

 

www.hituzi.co.jp

川島先生は「第7章 ドイツの「フクシマ」報道と新聞読者の反応―または社会を分断する言葉の流通」を執筆されています。

 

 

 

金志成編著『さまざまな一年 近現代ドイツ文学における暦の詩学』松籟社

川島隆先生から共著書をご恵投賜りました。

金志成編著『さまざまな一年 近現代ドイツ文学における暦の詩学松籟社

 

「一年」をテーマにしたドイツ文学の論集のようです。

 

序文(金志成)

第1章 天上の旋律、地上の象徴――暦を巡る思考の冒険(香田芳樹)

第2章 瞬間と円環――アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ『教会の一年』(西尾宇広)

第3章 一回性と反復性――シュテファン・ゲオルゲ『魂の一年』(小野寺賢一)

第4章 終わらない一年――フランツ・カフカ『訴訟』(川島隆)

第5章 解体していく〈一年〉が形づくる理念――ローベルト・ムージル『特性のない男』(宮下みなみ)

第6章 区切りの前の一年――インゲボルク・バッハマン「三十歳」(山本浩司)

第7章 暦に響く倍音――ウーヴェ・ヨーンゾン『記念の日々』(金志成)

第8章 「子午線」あるいは円環の詩学――パウル・ツェランにおける日付(関口裕昭)

第9章 習慣としての記録――クリスタ・ヴォルフ『一年に一日』(松永美穂)

あとがき

 

川島先生は第四章、カフカについての章を担当されています。

(それにしても最近届いた献本、どれも松籟社。今一番勢いのある文芸出版社なんじゃないでしょうか。)

拝読するのが楽しみです。川島先生、どうもありがとうございました。

 

 

対談「翻訳から3歩はなれて」(Webあかし)

先日、忘日舎さんでおこなった対談「阿部大樹×秋草俊一郎 翻訳から3歩はなれて」が明石書店のサイト「Web あかし」で公開されました。

 

<前編>

webmedia.akashi.co.jp

<後編>

webmedia.akashi.co.jp

 

 

 

今井亮一『路地と世界――世界文学論から読む中上健次』松籟社

著者の今井さんからご恵投賜りました。どうもありがとうございます。

 

今井亮一『路地と世界――世界文学論から読む中上健次松籟社

 

www.hanmoto.com

2019年度に提出された博士論文の書籍化ですね。

単著の出版、おめでとうございます。

www.l.u-tokyo.ac.jp

※今井さんとは『遠読』『翻訳地帯』で共訳者として大変お世話になっております。

 

 

クラリッセ・リスペクトル『星の時』福嶋伸洋訳、河出書房新社

訳者の福嶋さんよりご恵投たまわりました。どうもありがとうございます。

クラリッセ・リスペクトル『星の時』福嶋伸洋訳、河出書房新社

 

リスペクトルは20世紀ブラジルを代表する女性作家で、

英語圏でも再評価がすすんでいます。

比較的近年、短編全集も刊行されました。

 

 

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パヴェウ・ヒュレ『ヴァイゼル・ダヴィデク』井上暁子訳、松籟社

 パヴェウ・ヒュレ『ヴァイゼル・ダヴィデク』(井上暁子訳、松籟社)を訳者の井上先生からご恵投賜りました。どうもありがとうございます。

 

松籟社から刊行されている「東欧の想像力」の一冊ですね。

 

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shoraisha.com

内容紹介

  旱魃が続き、海が魚の死骸で埋め尽くされた1967年の夏。その異常な季節を、語り手「僕」 と仲間たちは、ヴァイゼルというユダヤ人少年と共に過ごした。夏の終わりヴァイゼルは姿を消す。そのときから今に至るまで、「僕」は問い続けている―「ヴァイゼルとは何者だったのか」と。
  発表されるや「10年に一度の傑作」と絶賛され、作者ヒュレの名を一躍高らしめたデビュー長編、待望の邦訳刊行。

 

著者・訳者紹介

パヴェウ・ヒュレ  Paweł Huelle (1957-)
  グダンスク(旧ドイツ領ダンツィヒ)に生まれる。大学卒業後、大学講師、自主労組「連帯」の広報宣伝スタッフ、グダンスク・テレビ支局長、文芸批評家などとして活動するかたわら詩を書き、文壇デビュー。
  代表作『ヴァイゼル・ダヴィデク』(1987)、短篇集『引っ越しの時代の物語』(1991)、長編『メルセデス・ベンツ――フラバルへの手紙から』(2001)、『カストルプ』(2004)ほか。世界各国語に翻訳される現代ポーランド文学の作家のひとり。