バイリンガル詩人の田原(ティエン・ユアン、1965〜)氏の講演会に行ってきました。
以下メモ。
・北京語→日本語、日本語→北京語のどちらの自己翻訳もする。
・北京語→日本語の詩とはじめから日本語で書かれた詩を比べると、後者の方が「日本語に近い」感覚がある。
・中国語が日本語に影響しているのはもちろん、その逆の例も実は多い。
・翻訳家としての魯迅の仕事の精度には疑問がある(もちろん偉大だけれど)。
ただ詩集を見てもどれが自己翻訳であるとか、書いていないんですよね。
たとえば『石の記憶』の「夏祭」という詩は翻訳であることが後書きに書かれていますけれども、話を聞いてわかったのは、後からその訳をかなり改訂しているらしいということです。なるほど。
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