7月30日号の『図書新聞』に、後藤篤氏による『ナボコフ 訳すのは「私」』の書評が掲載されています。
評者の後藤氏は若手ナボコフ研究者ですが、それらしい、内容に踏み込んだ、学術的な観点からの批判も組み入れた評をいただいたことをお礼申し上げます。
限られた字数で数多くの論点が拾われていますが、モラルの問題を本書の「中枢神経」と評価していただけたことがうれしかったですね。
ちなみに同号の『図書新聞』はナボコフ特集号になっていまして、巻頭に「現在進行形のナボコフ」として、沼野充義氏と若島正氏による近年のナボコフ受容・研究をめぐる対談が掲載されています。