訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

ロシア系<世界文学>の出発

書いた論文が掲載されました。

「ロシア系<世界文学>の出発――亡命文学、ユダヤ文学、各国語文学を超えて――」『比較文學研究』97号、45-60.


『比較文學研究』は(一部)書店でも取り扱っている雑誌です。
興味がある方はご一読ください。


比較文學研究〈97〉特輯 世界文学と国民文学

比較文學研究〈97〉特輯 世界文学と国民文学


ダムロッシュの『世界文学とは何か?』を使って、同時代ロシア系移民文学を読んでみた、という内容になっています。ナボコフとは直接の関係はないですが、こういうのもやっていますということでひとつ。


ちなみに、以下のような節から成っています。

一、世界文学とは何か?


二、亡命文学から移民文学へ


三、ヴァプニャール――ユダヤ系からロシア系へ


四、シュタインガート――ポストコロニアル文学的「正典」の解体


五、フンメル――自伝文学からマイナー文学へ


六、カミーナー――「わたし語り」から「あなた語り」へ


七、移民文学から世界文学へ

世界文学とは何か?

世界文学とは何か?