さて、アーカイヴ紀行の13回目はMITことマサチューセッツ工科大学です。
チャールズ川に面したドームが印象的。
キャンパス内は印象的な建築や彫刻も多い。
ここのInstitute Archives & Special Collectionsには、かつてMITで教鞭をとったロマン・ヤコブソン関連の資料が収蔵されています。
Guide to the Papers of Roman Jakobson MC.0072
その中にナボコフの書簡が二通、収蔵されています。
うち一通は、1953年にヤコブソンに『イーゴリ軍記』翻訳について、問い合わせる内容になっています(当時、ヤコブソンとナボコフと、コーネル大学の歴史学者マルク・シェフチェリは共同でこの古典の英訳にあたろうとしていました)。
また、その時点で、ナボコフが単独で訳した『イーゴリ軍記』のタイプも収められています(ただし、のちにナボコフはこの訳を取り下げました)。
おさめられているものは多くはないですが、ナボコフとヤコブソンの関係を調べる際には一度訪問してみてもいいでしょう。
MIT近辺ではTatteがおすすめです。
資料の充実度 ★
使いやすさ ★★★★
理系度 ★★★★★