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トーマス・ベルンハルト『アムラス』初見基・飯島雄太郎訳、河出書房新社

トーマス・ベルンハルト『アムラス』初見基・飯島雄太郎訳、河出書房新社

 

訳者の飯島雄太郎さんからご恵投たまわりました。どうもありがとうございます。

 

W・G・ゼーバルトを読んでいたとき、影響をうけたというオーストリアの作家、ベルンハルトも気になったことを思い出しました。

 

どうしてぼくたちは、まだ生きなければならないのか。死病にかかった母のための一家心中未遂で父母を失い、塔に幽閉された兄弟の静謐なる惨劇『アムラス』、ウィーンの街を散歩しながらエーラーは発狂した友人についてえんえんと語り続ける。軽快にして暗澹たるスラップスティック『行く』。深淵を通り、深淵のなかへつきすすむトーマス・ベルンハルトのおそるべき傑作。

 

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