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訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

Nabokov@Cambridge6: 16 Chauncy Street, Feb. 1956

アメリカ ナボコフ ケンブリッジ・ボストン

1956年2月、ナボコフは『エヴゲーニイ・オネーギン』訳注のための資料集めにまたまたケンブリッジを訪れます。その際宿泊したのが16 Chauncy Streetにあったホテルでした。これが最後の調査になります。

At the beginning of February the Nabokovs set off on icy roads for one final stint of research on Eugene Onegin at Harvard. There they installed themselves in number 10, Continental Hotel Apartments, 16 Chauncy Street. AY 294


キャンパスから西に約10分。ここはCraigie CircleやMaynard Placeにくらべると比較的中心に近いです。当時はコンチネンタル・ホテルというレジデント・ホテルだったようなのですが、今は普通のアパートメントのようです。


なかなか立派な建物です。


建物の入り口のところにプレートを発見。ナボコフが滞在していた旨記されていました。こういったプレートは、少なくともケンブリッジではここしか見たことがありません(ずっと住んでいたCraigie Circleでさえも)。街めぐりをしていてテンションが上がりました。



ここの10号室にナボコフ夫妻は滞在したと書かれています。



ここでひとつ新情報(?)を。


実は1952年の9月半ばにも、ナボコフ夫妻はドミトリイをイサカからハーヴァードに送っていく際にケンブリッジを訪れているのですが(AY 220)、そのとき宿泊したのがこのコンチネンタル・ホテルのようなのです(根拠はここでは書かない)。


これはZimmerのNabokov Whereaboutsにも書かれていませんし、ボイドの本にも宿泊先までは書かれていません。


ひょっとすると1952年に泊まったときに快適だったので、1956年にもう一度滞在したのかもしれませんね。