訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルー-差異の倫理にむけて』(フィルムアート社)ためし読み公開

先般刊行された共訳書ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルー-差異の倫理にむけて』(フィルムアート社)のイントロダクションの全文がためし読みできるようになりました。 以下のサイトよりご覧ください。 www.kaminotane.com 翻訳のスキャンダル …

ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルー-差異の倫理にむけて』(フィルムアート社)

共訳書、ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルー-差異の倫理にむけて』(フィルムアート社)が刊行になりました。 翻訳研究の第一人者(のひとり)ローレンス・ヴェヌティの初の訳書になります。 翻訳研究だけでなく、世界文学論として読んでも価値…

山根由美恵『村上春樹 〈物語〉の行方—サバルタン・イグザイル・トラウマ』ひつじ書房

山根先生が、ご著書を恵投くださいました。どうもありがとうございます。 山根由美恵『村上春樹 〈物語〉の行方—サバルタン・イグザイル・トラウマ』ひつじ書房 村上春樹についての論文数世界一の記録をもたれる山根先生の二冊目のモノグラフです。 ご恵投、…

ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルー-差異の倫理にむけて』(フィルムアート社)正誤表

第五章 188頁 つまりは、大学の政治的・制度的問題なのだ――伝統にのっとった教育がおしなべてそうであるように、いや、おそらくは教育というものがすべてそうであるように、徹底的な翻訳可能性、言語の消滅を理想としてかかげている。 → 大学の政治的、制度…

目次、書影公開:ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルーー差異の倫理にむけて』秋草俊一郎・柳田麻里訳、フィルムアート社

2022年5月26日刊行予定の共訳書、ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルーー差異の倫理にむけて』(秋草俊一郎・柳田麻里訳、フィルムアート社)の目次・書影が公開されましたので、お知らせします。 翻訳がなぜスキャンダラスなのか──それは世界の文…

中村唯史・坂庭淳史・小椋彩編著『ロシア文学からの旅――交錯する人と言葉』ミネルヴァ書房

中村唯史・坂庭淳史・小椋彩編著『ロシア文学からの旅――交錯する人と言葉』ミネルヴァ書房 ミネルヴァ書房の各国別文学入門のシリーズです。 https://www.minervashobo.co.jp/book/b603558.html 私は「ロシア文学とアメリカ文学」の項目を担当しました(pp.2…

「書評 佐藤=ロスベアグ・ナナ編『翻訳と文学』」『れにくさ』第12号、2022年

書評を寄稿しました。 「書評 佐藤=ロスベアグ・ナナ編『翻訳と文学』」『れにくさ』第12号、2022年、264-267頁。 そこにも書きましたが、「翻訳研究の学術書」としては相当にふわっとした内容だと思います。いったいなんのためにこういった本はつくられて…

邵丹『翻訳を産む文学、文学を産む翻訳: 藤本和子、村上春樹、SF小説家と複数の訳者たち』松柏社

邵丹さんより、ご著書をご恵投賜りました。 どうもありがとうございます。そして、おめでとうございます。

京都文学レジデンシー編『TRIVIUM』

吉田恭子先生より京都文学レジデンシー編『TRIVIUM』をご恵投賜りました。 どうもありがとうございます。 こうした試みが、日本各地でできるといいのかなと思います。テジュ・コール「アルボース」(小磯洋光訳)のマサチューセッツ州ケンブリッジの街路樹が…

中川成美・西成彦編『旅する日本語――方法としての外地巡礼』松籟社

編著をご恵投賜りました。どうもありがとうございます。 中川成美・西成彦編『旅する日本語――方法としての外地巡礼』松籟社 まだ対談「「旅する日本語」の射程と可能性」を読んだだけですが、 大変勉強になります。 目次を拝見するだけで台湾や韓国など、多…

津野海太郎著・宮田文久編『編集の提案』黒鳥社

宮田文久さんより、ご編著を恵投賜りました。ありがとうございます。 『本とコンピュータ』などで伝説的な編集者、津野海太郎の過去の文章を発掘し、 独自の観点で編集したものになっております。 津野海太郎著・宮田文久編『編集の提案』黒鳥社 社会のなか…

フランツ・カフカ『変身』川島隆訳、角川文庫

フランツ・カフカ『変身』川島隆訳、角川文庫 川島隆さんよりご訳書をご恵投賜りました。どうもありがとうございます。 カフカ研究の日本における現在の第一人者の翻訳ということで、 今後決定版として読まれていくのではないでしょうか。 変身 (角川文庫)…

中村三春『接続する文芸学 村上春樹・小川洋子・宮崎駿』七月社

中村三春先生よりご恵投賜りました。どうもありがとうございます。 中村三春『接続する文芸学 村上春樹・小川洋子・宮崎駿』七月社 (第Ⅱ部第5章で拙論[ナボコフの『ディフェンス』論]に触れてくださっております。恐縮です。) はしがき 序説 接続する文…

小森謙一郎・戸塚学・北村紗衣編『人文学のレッスン 文学・芸術・歴史』水声社

戸塚学さん、福田美雪さんよりご恵投賜りました。どうもありがとうございます。 近頃叩かれがちな「人文学」ですが、 専門家によるリレー講義を受けている感覚で楽しめそうです。 はじめに 第一部 ことばを読む 1 言葉の形を読む――横光利一『蠅』の形式と文…

『アバイ』(イブラギム クナンバエフ詩集 叙事詩 訓戒の書)花伝社、2020年。

クルマンセイト・バトルハン氏より『アバイ』をご恵投賜りました。どうもありがとうございます。 『アバイ』(イブラギム クナンバエフ詩集 叙事詩 訓戒の書)花伝社、2020年。 カザフの国民詩人、アバイ・クナンバエフの詩集です。 ja.wikipedia.org 日本語…

赤い十字 サーシャ・フィリペンコ著 歴史忘れ繰り返す同じ過ち

サーシャ・フィリペンコ『赤い十字』(奈倉有里訳、集英社)の書評を執筆しました。 「歴史忘れ繰り返す同じ過ち」『日経新聞』2022年2月12日。 www.nikkei.com 赤い十字 [ サーシャ・フィリペンコ ]価格:2420円(税込、送料無料) (2022/2/12時点) 楽天で購…

イベント告知(3月13日学習塾「とらきつね」)

矢倉喬士さんにお招きいただき、以下のイベントに出させてもらえることになりました。 告知です。3月13日(日)の13〜15時、福岡唐人町の学習塾「とらきつね」にて、「より良い翻訳のために──柳美里『JR上野駅公園口』とMorgan Giles _Tokyo Ueno Station_ …

イサーク・バーベリ『騎兵隊』中村唯史訳、松籟社

訳者の中村先生よりご恵投賜りました。どうもありがとうございます。 イサーク・バーベリ『騎兵隊』中村唯史訳、松籟社 ユダヤ系作家、イサーク・バーベリの代表作の待望の新訳ですね。 第一次大戦後のソヴィエト-ポーランド戦争。オデッサ出身のユダヤ系作…

レベッカ・L・ウォルコウィッツ『生まれつき翻訳――世界文学時代の現代小説』佐藤元状・吉田恭子監訳、田尻芳樹・秦邦生訳(松籟社)

レベッカ・L・ウォルコウィッツ『生まれつき翻訳――世界文学時代の現代小説』佐藤元状・吉田恭子監訳、田尻芳樹・秦邦生訳(松籟社) 訳者の佐藤先生にご恵投賜りました。どうもありがとうございます。新しい世界文学研究の研究書が日本語でも刊行されたこと…

西成彦『声の文学――出来事から人間の言葉へ』(新曜社)

著者よりご恵投賜りました。どうもありがとうございます。 西成彦『声の文学――出来事から人間の言葉へ』(新曜社) 小説の中で囁かれる声、あるいは「研究」のために収集されなくてはならなかった声。その多くは「非主流者」達の「個」としての複数の抵抗の…

2022年展望

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 昨年のふりかえりは昨日のエントリを見てください。 2022年の刊行予定をアップしておきます。 ・(翻訳)ウラジーミル・ナボコフ『ヴェーラへの手紙』(白水社)年内 ナボコフが妻ヴェー…

2021年回顧

2021年も終わりです。今年も自分の仕事で印象深かったものをあげておきます。 1 (訳書)アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』(松籟社) アレクサンダル・ヘモンのエッセイ集を翻訳刊行できました。 残念ながらまったく売れていないそうですが……。 2 (…

頭木弘樹・品川亮選・文『366日 文学の名言』三才ブックス

頭木さんからご編著をご恵投賜りました。どうもありがとうございます。 366日、毎日ひとつずつ「文学」の名言を紹介していく本になります。 ちなみに昨日の明言は そう疲れるはずはないのに、 ひどく疲れたような感じである。 今日一日、何をしたか? 何もし…

沼野充義・沼野恭子編訳『ヌマヌマーーはまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選』河出書房新社

訳者からいただきました。どうもありがとうございます。 沼野充義・沼野恭子編訳『ヌマヌマーーはまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選』河出書房新社 沼野夫妻がここ30年程のあいだに訳された現代ロシア文学の短編集です。 ひとくちに「現代」と言って…

シギズムンド・クルジジャノフスキイ「支線」

以前翻訳したシギズムンド・クルジジャノフスキイの短編「支線」が、 松籟社noteで公開されています。 よろしければご覧ください。 note.com 「支線」が収録されているのはこちら。 クルジジャノフスキイのほかの作品はこちら。

アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』(松籟社)書評

アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』(松籟社)の書評が『週刊 読書人』2021年10月29日号に掲載されています。評者は福嶋伸洋さん。どうもありがとうございます。 「複数形のlivesが織り成す迷宮――「人生」「暮らし」「命」、さまざまな曲がり角」 重層…

「サマータイムの終わり」

なんとなく思いついたので10年前に書いたエッセイを載せてみます。(『Pink』第3号(2011年8月刊)に掲載)

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」に答える

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」に答える ブログ名もしくはハンドルネームの由来は? 2011年に刊行した第一モノグラフ『ナボコフ 訳すのは「私」――自己翻訳がひらくテクスト』にちなんでつけました。 はてなブログを始めたきっかけ…

巽孝之監修、下河辺美知子・越智博美・後藤和彦・原田範行編著『脱領域・脱構築・脱半球――二一世紀人文学のために』小鳥遊書房

貞廣真紀先生より、ご共著書を恵投賜りました。 どうもありがとうございます。 3月に退職された巽孝之先生の記念論文集です。 といっても500頁を超す巨大な書物です。 貞廣先生は【代表的批評家30:交響する理論】でジュディス・バトラーの項を担当されてい…

『日本経済新聞』コメント

本日10月7日の『日本経済新聞』電子版のノーベル文学賞の特集記事にコメントをよせました。 閲覧には登録が必要です。 www.nikkei.com