ナボコフ
ナボコフのインタヴューの中には動画で公開され、閲覧できるものもあります。 備忘のため、研究のため、ブログにまとめてみることにしました。 埋め込み不能のため、以下からご覧ください。 https://youtu.be/V8OwyqvSh2g?si=WqMzxPD3KW33b4Ut 研究者のマキ…
たまにabebooksのような大手古書店のサイトを見てナボコフ関係の出物をチェックしていますがメモ。 ベルギーの詩人、作家のロベール・メロ・ドゥ・ディ(1891―1956)にあてた1936年8月5日のはがき。詩集を送られたお礼の返事のようです。 www.abebooks.com …
久しぶりになってしまったシリーズですが、今回はこちら。 George Plimpton ed., Writers at Work: The Paris Review Interviews Fourth Series, New York: Viking Press,1976. 『パリ・レヴュー』誌の作家インタヴューは内容が充実していることで有名です。…
2019年度 ナボコフ協会秋の研究会のおしらせが12月14日(土)、愛知淑徳大学でおこなわれます。くわしくは協会のサイトにて(参加無料・要約不要)。 ふるってご参加ください。 vnjapan.org
こちらも久しぶりになってしまったシリーズですが、今回はこちら。 Michael Lipton, R.C.O. Matthews, John M. Rice, Chess Problems: Introduction to an Art, New York: Citadel Press, 1965. チェスプロブレムの入門書です。 収録されているナボコフのプ…
久々のシリーズ更新になります。今回はホテル・チェルシーです。 住所は222 W 23rd Stです。 アーサー・C・クラークが『2001年宇宙の旅』を書くなど、 文学者が多く滞在したホテル。 訪れたときには回送中で中には入れませんでしたが、入り口には滞在した文…
ひさしぶりになった「アンソロジーのなかのナボコフ」ですが、 今回はThe Modern Image: Outstanding Stories from the Hudson Review(1965)をご紹介します。 Frederick Morgan ed., The Modern Image: Outstanding Stories from the Hudson Review. intro…
2019年度の大会は5月11日(土)、早稲田大学文学学術院(戸山キャンパス)33号館3階第1会議室にて行われます。 今回は報告と、20周年の記念シンポジウムです。 私は残念ながら参加できませんが・・・・・・ くわしくは以下をご覧ください。 vnjapan.org
拙論が掲載されました。 「日本人はナボコフをどう読んできたか――『ロリータ』を中心に」『言語文化』36号、2019年、3-22頁。 拙著『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』(慶應義塾大学出版会)の第五章で論じたナボコフの日本での受容を、もう一度…
共訳者として参加した『ナボコフ・コレクション ルージン・ディフェンス/密偵』の見本が届きました。 12月26日刊行予定です。クリスマス・プレゼントにぜひ。 内容はおってまた。 www.shinchosha.co.jp
今回紹介するアンソロジーは、 Roger Caillois, ed., The Dream Adventure. New York: Orion Press,1963. です。 編者はロジェ・カイオワ。 目次は以下のとおりです。 The dream of the Duke of Chin / Tso-chʻiu MingKing Mu of Chou ; The country of Ku M…
日本ナボコフ協会の秋の研究会のプログラムをアップしました。今回は研究発表1本、ブライアン・ボイド先生の講演1本です。奮ってご参加ください。 The Nabokov Society of Japan
今回の「アンソロジーのなかのナボコフ」で紹介するのは、Gordon Lish ed., The Secret Life of our Times: New Fiction from Esquire, New York: Double Day,1973です。 このアンソロジーは、かの有名なゴードン・リッシュ編集によるものでした。 「キャプ…
今回紹介するのはインタヴュー集です。 L. S. Dembo and Cyrena N. Pondrom, The Contemporary Writer: Interviews with Sixteen Novelists and Poets, Madison: The University of Wisconsin Press, 1972. 編者のデンボはウィスコンシン大学の教授でContemp…
今回紹介するアンソロジーは Hugh M. Hefner ed., The Twelfth Anniversary Playboy Reader, Chicago: Playboy Press, 1965. です。 Aspects of Loveにつづいて、また『プレイボーイ』ものですね。 『プレイボーイ』20周年を記念して出たもののようです。 亡…
アンソロジーのなかのナボコフ⑥The Single Voice: An Anthology of Contemporary Fiction, New York: Collier Books,1969.
今回紹介するアンソロジーは Jerome Charyn ed., The Single Voice: An Anthology of Contemporary Fiction, New York: Collier Books,1969. になります。 前回までとちがって、『ロリータ』刊行後のアンソロジーですね。 『ロリータ』刊行後はもちろんいろ…
今回はナボコフが収録されそうでされなかった幻のアンソロジーを紹介します。 Spearhead: 10 Years' Experimental Writing in America, New York: New Directions,1947. この本は新興出版社ニューディレクションズの創業十周年を祝って企画されたものでした…
前回紹介したThe Best American Short Storiesは毎年ごとに刊行されるアンソロジーでした。ナボコフは1946年、二度目の収録をされました。 Martha Foley, ed. The Best American Short Stories 1946, Boston: Houghton Mifflin,1946. やはりまえがきから引用…
時間が空いてしまいましたが、「アンソロジーのなかのナボコフ」 の三回目です。 今回からは英語アンソロジーを紹介します。アメリカに移住してきたナボコフを収録した最初期のアンソロジーです。 Martha Foley, ed. The Best American Short Stories 1944, …
二冊目はやはり1922年にベルリンで刊行されたРадуга: русские поэты для детей(『虹――こどものためのロシア詩人』)です。 Детская библиотека "Слова"(スローヴォ社こども叢書)という文字が見えます。 編者はナボコフの友人でもあったサーシャ・チョルヌ…
次回から新シリーズ「アンソロジーのなかのナボコフ」を開始します。 文字通り、どんなアンソロジーのなかにナボコフが収録されてきたのかを見ていくものです。 基本はナボコフ存命中のものを中心に、と思っていますが、 おもしろいものがあれば縛られずに取…
長らくハーヴァードのアーカイヴを観てきましたが、最後はやっぱりハーヴァード大学のホートン図書館です。 ハーヴァードの図書館については以前ケンブリッジ・ボストンの「ナボコフ・ツアー」をしたときに書きました。 yakusunohawatashi.hatenablog.com 70…
7月7日(土)15時より、勤務校で「日本人はナボコフをどう読んできたか」と題する講演をおこないます(無料、予約不要)。 『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』の第四章には収録できなかった資料や翻訳をふくむ内容をお話しする予定です。 詳しく…
ハーヴァードヤード東にあるラモント図書館は主に学部生が使用する図書館で、季節によっては24時間空いていて、一階にはカフェも常設されています。 その四階にあるウッドベリー・ポエトリー・ルームには、詩集を中心に資料が置かれていますが、いくつか貴重…
『新潮』7月号に寄稿しました。 「ナボコフの「あやまち」」『新潮』2018年7月号、194―195頁。 一般に愛妻家として知られナボコフが、 1937年のパリで嵌まり込んだ生涯ただ一度の「あやまち」、 イリーナ・グアダニーニとの不倫と、その後の顛末について書い…
先日刊行された『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』ですが、 多少内容を紹介させてもらおうと思います。 これが、『ロリータ』の内幕だ―― 新大陸に移住後、『ロリータ』によってスキャンダラスな形で知られたナボコフは、いかにアメリカの大作家へ…
拙著『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』が刊行されました。 前著『訳すのは「私」』が出てから7年以上もかかってしまいました。 しかし、その分そのあいだの研究の変化を可能なかぎりおさめることができました。 yakusunohawatashi.hatenablog.com…
お招きいただきまして、東京外国語大学でお話しさせていただくことになりました(ありがとうございます)。 東京外国語大学 研究講義棟104教室 2018年5月15日(火)16:00-17:30 1958年、中年男がローティーンの少女に惹かれるというセンセーショナルな内容の…
慶応義塾大学出版会から刊行予定の『アメリカのナボコフ――描きかえられた自画像』の校正が終わり、発売日も5月18日に決まりましたので(amazonだと19日)、節までふくめた詳細な目次をあげておきます。 序 章 ナボコフと読者たち 1 ナボコフ、アメリカ…
ハーヴァードにはナボコフが一時的に非常勤研究員のようなかたちで勤務した比較動物学博物館があることはかつてこのブログでもとりあげました。 yakusunohawatashi.hatenablog.com 博物館自体もナボコフが採集した鱗翅類の標本などを所有していますが、今回…