アーカイヴ紀行
長らくハーヴァードのアーカイヴを観てきましたが、最後はやっぱりハーヴァード大学のホートン図書館です。 ハーヴァードの図書館については以前ケンブリッジ・ボストンの「ナボコフ・ツアー」をしたときに書きました。 yakusunohawatashi.hatenablog.com 70…
ハーヴァードヤード東にあるラモント図書館は主に学部生が使用する図書館で、季節によっては24時間空いていて、一階にはカフェも常設されています。 その四階にあるウッドベリー・ポエトリー・ルームには、詩集を中心に資料が置かれていますが、いくつか貴重…
ハーヴァードにはナボコフが一時的に非常勤研究員のようなかたちで勤務した比較動物学博物館があることはかつてこのブログでもとりあげました。 yakusunohawatashi.hatenablog.com 博物館自体もナボコフが採集した鱗翅類の標本などを所有していますが、今回…
アーカイヴ紀行の14回目です。 いよいよハーヴァード大学のアーカイヴを紹介するのですが、ナボコフ関係に絞ってもいくつかロケーションがあるため、数回にわけて記事化したいと思います。 まず今回はハーヴァード大学の地下にある大学稀覯館University arch…
さて、アーカイヴ紀行の13回目はMITことマサチューセッツ工科大学です。 チャールズ川に面したドームが印象的。 キャンパス内は印象的な建築や彫刻も多い。 ここのInstitute Archives & Special Collectionsには、かつてMITで教鞭をとったロマン・ヤコブソン…
アーカイヴ紀行の12回目はボストン大学のハワード・ゴットリーブ稀覯書研究センターです。 「ボストン大学」はこの場合、Boston collegeではなく、Bosuton Universityのほうです。かなりのマンモス校の部類です。 キャンパスも広大で、MBTAのグリーンラ…
アーカイヴ紀行も11回目になりました。 今回はウェルズリー大学です。 ウェルズリー大学一般についての情報はこちらもご覧ください。 yakusunohawatashi.hatenablog.com ボストン郊外のウェルズリーに位置する名門女子大であるウェルズリー大学は、ナボコフ…
アーカイヴ紀行の10回目です。 今回紹介するのは、南部より一転、プリンストン大学です。 ニューヨークから電車で南にいったプリンストンに位置する大学です。 メトロポリスの喧騒を離れ、町は静かで、キャンパスはすばらしく英国風です。 こんなところで勉…
アーカイヴ紀行の9回目です。 今回は東海岸から大きく飛びまして、テキサス大学オースティンのハリーランサムセンターをご紹介します。 オースティンはテキサスの州都、テキサス大学オースティン校は名門として知られます。 おなじみの州議事堂。 広いキャン…
ナボコフ関連の資料が所蔵されているのは、図書館ばかりとは限りません。 ひとつが、博物館です。 ニューヨークのアメリカ自然史博物館は、ナボコフが調査研究をおこなっていたこともあり、研究員とナボコフとの書簡がのこされています。 yakusunohawatashi.…
アーカイヴ紀行の七回目はアマースト大学のロシア文化センターです。 新島襄も留学したアマースト大学(アーマストとかいろいろ表記ありますが、どうでもいい…)は、ボストンと同じマサチューセッツ州にあります。ボストンから西に100キロほど内陸にいった場…
アーカイヴ紀行の6回目です。今回はコーネル大学です。 コーネル大学の所在地であるニューヨーク州イサカについては前にナボコフの旧居ツアーをしました。 yakusunohawatashi.hatenablog.com イサカの丘の上にあるコーネル大学、そのメインライブラリーのオ…
アーカイヴ紀行の5回目はコロンビア大学バフメチェフ・アーカイヴです。 コロンビア大学はニューヨーク、マンハッタンのアッパーウェストサイドにあります。このあたりは昔は治安が悪かったそうですが、いまはそうでもない感じです。 印象的なドームのロウ記…
アーカイヴ紀行の四回目はイェール大学バイネキー稀覯本・草稿図書館です。 イェール大学はコネチカット州ニューヘイヴンに所在する私立大学です。 バイネキー稀覯本・草稿図書館はその荘厳な、英国風キャンパスのはずれにあります。 現代的な、かっこいい外…
前回紹介した議会図書館には、Nabokov papers以外にもナボコフ関連の貴重な資料は数多く保管されています。その多くは書簡類で、別々の人間がそれぞれ寄付してしまうと、それぞれの文書・コレクションに分散してしますことになります。 すべてをあげるのは不…
「ナボコフのアーカイヴを訪ねて」二回目は議会図書館です。 1959年に『ロリータ』のヒットによってふりかかった莫大な税金を減免するために、ナボコフは手元にあった原稿や書簡の一部を議会図書館に寄贈することにしました。完璧主義者の作家は、寄贈後50年…
アーカイヴ探訪の一回目はニューヨーク公共図書館のバーグコレクションです。 マンハッタンのフィフス・アヴェニューの42番街にあって、ブライアント・パークに隣接した二頭のライオンでおなじみの公共図書館です(「公立」図書館ではない)。 『ゴーストバ…
唐突ですが、今度からナボコフのアーカイヴについての情報を不定期で何回かアップしていきたいと思います。 ナボコフの資料を収蔵している図書館・文書館はいくつかありますが、全米に散らばっているというのが実情です。 もちろんメジャーなところは数カ所…