訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

[書評]坪井秀人・瀧井一博・白石恵理・小田龍哉編『越境する歴史学と世界文学』臨川書店

以下の本の書評を書きました。

 

「坪井秀人・瀧井一博・白石恵理・小田龍哉編『越境する歴史学と世界文学』(臨川書店、二〇二〇年)」『比較文学』第63巻、2021年、157ー159頁。

 

 

 

読売新聞文化部「本よみうり堂」編『キリンが小説を読んだら――サバンナからはじめる現代文学60』(書肆侃侃房)

刊行中の読売新聞文化部「本よみうり堂」編『キリンが小説を読んだら――サバンナからはじめる現代文学60』(書肆侃侃房)に寄稿しています。

 

私が担当したのは長嶋有ジャージの二人』、町田康夫婦茶碗』、筒井康隆朝のガスパール』、宮本輝『骸骨ビルの庭』、古川日出男『女たち三百人の裏切りの書』の5編です。

 

www.kankanbou.com

 

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スイス文学会編『スイス文学・芸術論集 小さな国の多様な世界』鳥影社

 スイス文学会編『スイス文学・芸術論集 小さな国の多様な世界』鳥影社

 

川島先生からご共著書をご恵贈たまわりました。どうもありがとうございます。

 

大串紀代子 『私たちスイスの立場』 —カール・シュピッテラーの演説


曽田長人 J・R・V・ザーリスのスイス観 —冷戦期の中立理解を手がかりに


中川裕之 多言語グラウビュンデンのレト・ロマン語方言の書きことば成立の歴史 識字教育につながる聖書翻訳とその文学的開花例としての抒情詩


川島隆 シャルル・トリッテンの『ハイジ』後編 —スイスの国民的アイデンティティとの関連で


鍵谷優介 ヘルマン・ヘッセとスイス —「郷土愛」と「ナショナリズムからの離脱」


若林恵 ポリフォニーの響き —ローベルト・ヴァルザーの散文における音楽性


新本史斉 「チビノヤコプリ ジジノヤコプニ ヨロシク ヘディ」あるいはフリードリヒ・グラウザーの探偵小説『体温曲線表』における言語の複数性と言語の彼岸


関口裕昭 マックス・フリッシュ『アンドラ』におけるユダヤ人像 —バッハマン、ツェランとの伝記的関係からの考察


松鵜功記 罪なき者の罪 —ルーカス・ベアフース『100日間』におけるヨーロッパ理念の解体と当事者性について


橋本由紀子 二種類の小人が意味するもの—クリストフ・バドゥー他『連邦警官ショッホ—赤いとんがり帽子作戦」における小人のモチーフ


須永恆雄 アドルフ・ヴェルフリ —無限増殖混淆曼荼羅—字と絵のカオス・コスモス

 

どうもありがとうございました。

 

 

磯崎康太郎・香田芳樹編著『晩年のスタイル―老いを書く、老いて書く』松籟社

またまた川島隆先生から共著書をいただきました。

磯崎康太郎・香田芳樹編著『晩年のスタイル―老いを書く、老いて書く』松籟社

 

どうもありがとうございました。

 

www.shoraisha.com

【本書の目次】

序 章 老いて花さく(香田芳樹)

第1章 「よちよち歩きの時分から柵のところまで」
    ―ヨーロッパ古代と中世における老年描写(香田芳樹)

第2章 若返りと老いの物語
    ―ヨーハン・ヴォルフガング・ゲーテの『五〇歳の男』(山本賀代)

第3章 若者が年をとるとき
    ―ロマン主義以降の青年運動と「若きドイツ」の老後の生(西尾宇広)

第4章 想像の晩年、晩年の想像
    ―アーダルベルト・シュティフター作品の老人像と晩年のスタイル(磯崎康太郎)

第5章 時間/時代への抵抗
    ―フランツ・カフカ『田舎医者』に見る老いと死(川島隆)


第6章 市民たちの晩年
    ―トーマス・マン『ブッデンブローク家の人々』から『欺かれた女』まで(坂本彩希絵)

第7章 小さな礼拝堂を装飾する老いた画家たち
    ―マティスピカソ、フジタ、そしてコクトー(松田和之)

第8章 マイノリティの「老年の語り」と集団的アイデンティティ
    ―語りはじめたロマ(野端聡美)

 

井出万秀・川島隆編『ドイツ語と向き合う』ひつじ書房

川島隆先生よりご共著書を拝受しました。どうもありがとうございます。 

井出万秀・川島隆編『ドイツ語と向き合う』ひつじ書房

 

川島先生は第3章「カフカとドイツ語 複数の言語のはざまで書く「不可能性」」を執筆されています。

 

第1部 異言語に生きる
 第1部 はじめに

第1章 小説家の目から見たドイツ語
多和田葉子

第2章 移民の背景を持ったドイツ語文学
浜崎桂子
1. 「移民の背景を持つ作家」によるドイツ語文学
1.1 ドイツ語で書かれる難民体験―アバス・キダー
1.2 シャミッソー文学賞成立の背景
1.3 シャミッソー賞の役割とその終了
2. カナーケの言葉―挑発する移民の言葉
2.1 カナーケの声―不良移民のアイデンティティ
2.2 挑発としての「カナーケの言葉」―演出された他者性
3. 移民の背景を持ったドイツ語文学の可能性

第3章 カフカとドイツ語 複数の言語のはざまで書く「不可能性」
川島隆
1. 言語への懐疑、ドイツ語への違和感
2. ドイツ語とチェコ語のはざまで
2.1 多言語都市プラハカフカ家の言語事情
2.2 複数言語状況からの言語懐疑の誕生―マウトナーの場合
2.3 「プラハ・ドイツ語」という神話
3. イディッシュ語との出会い
3.1 イディッシュ演劇と「小さな文学」
3.2 「ジャルゴン入門講演」
3.3 「遊牧民と話すことはできない」―中短編に見る言語モチーフ

第4章 シーボルトとドイツ語
中直一
1. はじめに―シーボルトは山オランダ人?
2. 日本での不自由な生活
3. 情報入手の方途
4. 江戸時代の外国人の言語生活―通詞による媒介
5. シーボルト蘭学者
6. 蘭学愛好者たち
7. シーボルトと日本語
8. おわりに―蘭学史の中のシーボルト

第5章 森鷗外とドイツ語の名前
美留町義雄
1. はじめに
2. 森鷗外のドイツ留学
3. 於菟
4. 茉莉
5. 杏奴
6. 真章
7. おわりに

第6章 明治期におけるドイツ科学用語の受容
真田治子
1. 西洋医学の導入とドイツ語
1.1 大学東校(東京帝国大学医学部の前身)におけるドイツ医学の導入
1.2 旧東京大学医学部のドイツ語教育
1.3 近世後半から明治期のドイツ医学用語翻訳の様相
2. 哲学用語とドイツ語
3. 現代日本語におけるドイツ語系外来語―明治期の受容のその後
コラム 明治期の医学生と独和辞典

第2部 ドイツ語の主題と変奏
 第2部 はじめに

第7章 愛郷者オトフリート theodiscus とfrenkisg
黒田享
1. オトフリートとは誰だったのか
1.1 修道士にして文人
1.2 『福音書』の成立
1.3 修道士としてのオトフリート
1.4 オトフリートの生涯
1.5 オトフリートの文学的野心
2. フランク人としてのオトフリート
2.1 フランク王国とドイツ語
2.2 オトフリートの宗教的使命感
2.3 ドイツ語の擁護
2.4 オトフリートの愛郷心
3. オトフリートとドイツ語
3.1 theodiscus とdeutsch
3.2 frenkisg か*thiotisk か
3.3 franciscus の位置付け
コラム オトフリートの筆跡

第8章 ドイツ語書きことば標準化の進展とルター
井出万秀
1. はじめに
2. どの言語レベルでの「標準化」なのか
3. 書記方言地域分布
4. 官庁語
5. 印刷ドイツ語
6. ルター以前のドイツ語訳聖書
7. ルター訳ドイツ語聖書

第9章 16世紀の医師パラケルスス 「学術的ドイツ語」の創造者か、「魔術的文体」を操る錬金術師か
村瀬天出夫
1. はじめに
2. ドイツ語著述家パラケルスス
3. パラケルスス文書の出版運動
4. 「言語的ファッハヴェルク」
5. パラケルススの語創造
6. ドイツ語使用の弁明
7. 「言語創造者」としてのパラケルスス
8. 近世の評価
9. パラケルスス語彙集
10. パラケルススの神秘化
11. まとめと展望
コラム 政治教育の実践

第10章 モーツァルト家の人びとが書簡に書き綴ったことば 私的空間の文章語における近しさの色合いをめぐって
佐藤恵
1. 言語資料としてのモーツァルト家の書簡
2. 各書き手における上部ドイツ語的異形の頻度
3. 父レオポルトの規範性
4. 家族という変数
5. 話しことば的要素―もうひとつの近しさ
6. 19世紀における標準化の完了―「正しい」書簡文
コラム 人間模様のなかで消去されたモーツァルトの父の書簡

第11章 『ハイジ』のドイツ語 そのスイス的要素を探る
大喜祐太
1. はじめに
2. スイスの「ドイツ語」
2.1 スイス式標準ドイツ語の特徴
2.2 スイス語法の分類
3. 『ハイジ』のドイツ語
3.1 19世紀後半のドイツ語圏スイスの言語状況
3.2 『ハイジ』のスイス的特徴
3.3 『ハイジ』のドイツ的特徴
3.4 言語解析ソフトKH Coder を利用した分析
4. おわりに
コラム 映画『ハイジ』の方言―アルプスとフランクフルト

第12章 J. グリムの言語論におけるメタファー ドイツ語の瓦礫に照らし出される原初言語
高田博行
1. 「学問」としてのドイツ語文法
2. 言語の構造
2.1 「古い言語」の有機
2.2 「古い言語」の身体性
2.3 現代ドイツ語文法の「堕落」
3. 言語の発展
3.1 言語の成長
3.2 語彙の育成
3.3 言語の系統
4. 原初言語の痕跡
コラム J. グリムの知っていた日本語―「雷の名称について」(1855)

 

どうもありがとうございました。

 

 

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