福田美雪先生より共著書をいただきました。どうもありがとうございます。
近代の首都パリとオペラ
人々がオペラに熱狂した近代のパリを舞台に、オペラと文学の相互作用が奏でる豊穣なポリフォニーの世界とは?
音楽史と文学史を越境する、多様なアプローチによる7つの鮮烈なオペラ論。
まえがき
澤田肇
バルザックの『十三人組物語』と『娼婦の栄光と悲惨』
――オペラにおける借用から翻案まで稲田隆之
グランド・オペラとヴァーグナー
――定型としてのグランド・オペラとマイヤベーアからの影響関係をめぐって和田惠里
オペラ《ユダヤの女》の成立
――台本作家ウジェーヌ・スクリーブをめぐって福田美雪
第二帝政期のパリ社交界とオッフェンバックのオペレッタ
――「時代」を笑う、「いま」を笑う荒木善太
化粧部屋をめぐる「もう一つの」顛末
――ラヴェル《スペインの時》とセノグラフィー安川智子
ポール・デュカス《アリアーヌと青ひげ》の神話論理的解釈
――ヴァーグナーとレヴィ゠ストロースの間で林信蔵
音楽の方へ
――エミール・ゾラと永井荷風におけるオペラの美学と象徴の哲学参考文献
人名索引
音楽作品名索引「あとがき」にかえて――「時代遅れ」でつねに新しいオペラについて語ること 和田惠里
福田先生は「第二帝政期のパリ社交界とオッフェンバックのオペレッタ――「時代」を笑う、「いま」を笑う」を執筆されています。