2013-01-01から1年間の記事一覧
中丸禎子さんから共著書をご恵贈いただきました。中丸さん、ありがとうございます。 『いま、世界で読まれている105冊』(テン・ブックス) ★83人が紹介する63カ国(自治領含む)105冊のイチオシ本英語からエスペラントまで世界の言語に通じる研究者、翻訳家、…
ボストンでは初めて本格的な積雪がありました。 The Nabokovianの71号に “I could never resist the temptation to scribble on sheets of hotel paper”: Where did Nabokov Spend the Night on 19th September 1952? というごく短い文章を寄稿しました。 内…
Nabokov@Ithacaも終わりなので、Indexを作ってみました。 ①957 East State Street ②802 East Seneca Street ③623 Highland Road ④106 Hampton Road ⑤101 Irving Place ⑥700 Stewart Avenue ⑦808 Hanshaw Road ⑧425 Hanshaw Road ⑨880 Highland Road ⑩404 Hig…
前回まででイサカのナボコフの住居は終わりなんですが、 最後にコーネル大学でナボコフのオフィスがあったゴールドウィン・スミス・ホールの写真をば。前に紹介した図書館から徒歩3分ほどの場所にあります。278 Goldwin Smith Hall, Cornell University, Ith…
1958年2月、ナボコフ一家はまた引っ越しをしました。 また別の教授の家をサブレットしたようです。 ここがイサカでナボコフが借りた最後の家になりました。 1959年にはナボコフは『ロリータ』のブレイクによって教職から解放され、 ヨーロッパに去っていきま…
無事発売になったようです。 未来の回想作者: シギズムンド・クルジジャノフスキイ,秋草俊一郎出版社/メーカー: 松籟社発売日: 2013/10/22メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (53件) を見る 版元ドットコムでも送料無料で購入できます。 …
日本ナボコフ協会秋の研究会が11月9日に京都でおこなわれるようです。 研究発表一本に、海外から講師をお招きして特別講演がおこなわれます。
1957年2月、ナボコフ一家はまた別の家にひっこしました。 今度は平屋建ての家です。 『青白い炎』の舞台のモデルになった家らしいですが、ナボコフ一家のお気に入りだったようです。。青白い炎 (ちくま文庫)作者: ウラジーミルナボコフ,Vladimir Vladimirovi…
その後、1956年からの半年間、ハンショーロード425番地のべつの教授宅を借りました。 平坦な道なら徒歩15分の距離なのですが、 ダウンタウンから歩いて30分、川を渡って、坂をのぼって やっと原稿などをおさめるCarl A. Kroch Libraryがはいっているオーリン…
1955年の7月中旬にナボコフ一家はまた別の教授の家にサブレットで引っ越しました。 ここにも1年ほど住むことになりました。 イサカにあるケイユーガ(カユガ)湖です。 フィンガーレイクスのなかでももっとも細長い湖です。 湖畔の公園は、人々の憩いの場に…
2013年9月6日発売の『早稲田文学』6号に寄稿しました。 「「レキシントンの幽霊」異聞」、『早稲田文学』6号、467-477頁。 早稲田文学6 通常版作者: 青沼静哉,仙田学,間宮緑,多和田葉子,オルガ・トカルチュク,ニコール・クラウス,ドン・デリーロ,千野帽子,朝…
1954年9月1日からナボコフ一家が住むことになったのは、 「キャンパスはずれのスチュワートストリート700番地にあるベルエア・アパート30号室」でした。 イサカ時代には珍しく、アパートメントスタイルの住居です。 玄関の中。 イサカの街は峡谷に位置し、丘…
1954年の2月からはまた別の教授の家を借りて移りました。 空港からイサカのダウンタウンまでは車で30分ほど。 イサカはそもそもホテルが少なく、 町はずれのモーテルに泊まったんですが、これが実はのちのち大変なことに。 ホテルのそばで会ったネコ。
1952年の新学期から、また引っ越します。 今度は北へ数百メートルいったところに小さな家を借りました。 小さいといっても日本の感覚からするとだいぶ大きいですが。 おしゃれな家でした。 たんたんと家だけ書いていってもつまらないので、 イサカの街につい…
1951年の新学期から、また新しいうちに移動します。 今度はキャンパスの北のHighland Roadで、このあたりは閑静な住宅街という感じでした。 環境が気に入ったのか、この辺りには以後も何度も住むことになりました。 この辺は静かですが、不便なところで、も…
ナボコフは前回のうちには1か月しか住みませんでした。 すぐに802 East Seneca Streetの家に引っ越ししています。 この家にはイサカの10軒のうちのなかではもっとも長く住み(約2年)、 アメリカで2番目に長く滞在した場所になりました(一番は8 Craigie Cir…
1948年の7月にケンブリッジから移ってきたナボコフがとりあえず借りたのが 957 East State Streetの家でした。 このイサカ時代、ナボコフは基本的に自分の家を持たず、 サバティカル(研究休暇)で留守になった家を借りていました。 本格的に家を持たなかっ…
以前、"Nabokov@Cambridge"で、ボストン・ケンブリッジ(ウェルズリー)時代、 作家ウラジーミル・ナボコフの住んでいた家・ゆかりの場所の「ツアー」をしました。 そこのIntroductionでも書いたのですが、 ナボコフのアメリカ時代には続きがあるわけです。 …
9まででIWLの内容についての話は終わりなんですが、 今後の予定について、すでに2017年までIWLのサイトで発表されています。 City University, Hong Kong, 23 June – 17 July 2014 University of Lisbon, Portugal, 22 June – 16 July 2015 Harva…
これだけ内容の充実したサマースクールなんですが、 勉強以外のコンテンツも盛りだくさんなんですね。 授業がない日には比較文学科の院生が引率して、 美術館や花火、ビーチに連れて行ってくれたりします。 今回の主なアクティヴィティ・レセプションは以下…
セミナー、レクチャー、パネルときてもうお腹いっぱいなんですが、 まだあるんですね(笑)。 サンプルライティングを申し込みのときに出すんですが、 それによって「アフィニティ・グループ」というグループに振り分けられます。 グループごとに週二回ほど…
IWLではレクチャーだけでなく、パネルも開催されます。 今回のパネルはこちら。 Panel sessions June 28: Debating World Literature: Djelal Kadir (ch), Nirvana Tanoukhi, Lawrence Venuti; Emily Apter, respondent July 2: Program Design: Helena B…
IWLはセミナーだけでなく、レクチャーも充実しています。今年のレクチャーはこんな感じでした。 Plenary Lectures June 24: Homi Bhabha (Harvard): “On Living Side by Side: Who Is at Home in Globalization?" June 25: David Damrosch and Theo D’haen, …
さて、なんだかんだでセミナー初日。 初日は午前中にレジストレーションとオリエンテーションがあります。 レジストレーションでは料金の支払いの確認と、コースパックの受領、あとTシャツのサイズをきかれます。 Tシャツは参加者全員の名前とIWLのロゴ…
IWLのセミナーについてもう少しくわしく説明しておくと、 今年は以下のような題目のセミナーがひらかれました。 June 24-July 5 Susan Bassnett, “World Literature and Translation Studies” Helena Buescu, “Doing Things in World Literature” David Damr…
IWLに参加が決まると、どのコースを受講するか、 希望を出します。今年度の講師はこちら。 Susan Bassnett, Warwick UniversityHelena Buescu, University of LisbonDavid Damrosch, Harvard UniversityTheo D’haen, University of LeuvenWai Chee Dimock…
IWLの募集は4か月前?ぐらいからIWLのサイトでおこなわれます。 参加資格は大学生以上の世界文学を勉強している/したい人で、 やる気があれば学部生でも参加できます(年齢制限18歳以上)。 実際、参加者はヴァラエティーに富んでいて、 学部生から大…
2013年6月24日から7月18日までケンブリッジ市でひらかれたIWLのセッションに参加しました。 IWL(The Institute for World Literature)とは、 その名の通り「世界文学」の普及のため、 ハーヴァード大学のデイヴィッド・ダムロッシュが設立した組織で…
やや旧聞に属してしまうのですが、井上健先生に書評を書いていただきました。 [ http://www.als-j.org/maga.html:title=井上健「秋草俊一郎『ナボコフ 訳すのは「私」―自己翻訳がひらくテクスト』」『アメリカ文学研究』第49号、40−45ページ。] 〔前略〕翻訳…
『群像』7月号に、「世界文学に抗して 一滞在者が見たボストン爆破事件」という文章を載せていただきました。 題名のとおり、4月にボストンで起こった爆破事件についての文章になっています。 群像 2013年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013…