訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

鴻巣書評

デイヴィッド・ダムロッシュ『世界文学とは何か?』を、5月22日の毎日新聞「今週の本棚」で、鴻巣友季子氏が大きくとりあげてくださいました。一般紙では一番大きい2000字の大書評を使って「翻訳書を読むすべての人たちにお薦めしたい一冊」との紹介は望外と…

『書きなおすナボコフ、読みなおすナボコフ』

書きなおすナボコフ、読みなおすナボコフ Revising Nabokov Revising作者: 若島正,沼野充義出版社/メーカー: 研究社発売日: 2011/05/27メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (7件) を見る若島正・沼野充義編『書きなおすナボコフ、…

山形書評

もう結構前になってしまうのですが、山形浩生氏による書評が出ていました(ナボコフ『ローラのオリジナル』と合わせてのもの)。 山形氏とはまったく面識がない&「文学関係者」でもないにもかかわらず、評を書いていただけたということは(書評は本来そうあ…

翻訳どきの私達伝説

世界文学とは何か?作者: デイヴィッド・ダムロッシュ,秋草俊一郎,奥彩子,桐山大介,小松真帆,平塚隼介,山辺弦出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2011/04/27メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 48回この商品を含むブログ (23件) を見る ダムロッシュ『世…

西脇順三郎の自己翻訳(2)

西脇順三郎についてちょっとだけ調べてみると、いくつかその自己翻訳についてわかったことがあったのでメモ。 1、西脇はイギリスでの留学生活を終えて帰国する際に、フランス語の詩集を出せないか、とパリに立ち寄り、フランス語詩の原稿を持って出版社巡り…

魯迅の自己翻訳

藤井省三『魯迅−−東アジアを生きる文学』(岩波新書)をなんとはなしに読んでいたところ、魯迅も自己翻訳をしていたことを教えられました。 北京の邦字週刊誌『北京週報』(1923年1月の新年特別号に「魯迅作同人訳」として)に魯迅自身による自作の童話「兎と…

「訳すのは『私』」症候群

新潮 2011年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/05/07メディア: 雑誌 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る今日発売の『新潮』6月号の「新潮」のコーナーで 「「訳すのは『私』」症候群」という小文を書きました。自己翻訳につい…

デイヴィッド・ダムロッシュ『世界文学とは何か?』目次

ちなみに表紙は『ドリトル先生』にでてくる「オシツオサレツ」をモチーフに作ってもらったもので、日本語版オリジナルです。世界文学とは何か?作者: デイヴィッド・ダムロッシュ,秋草俊一郎,奥彩子,桐山大介,小松真帆,平塚隼介,山辺弦出版社/メーカー: 国書…