2022-01-01から1年間の記事一覧
特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」 の枠で2022年の回顧をします。 今年刊行した出版物は 1 ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルーー差異の倫理にむけて』柳田麻里共訳、フィルムアート社 翻訳研究の古典を翻訳刊行しました。 翻訳…
鴻巣友希子さんから御著書、『文学は予言する』(新潮選書)をご恵投賜りました。 鴻巣さん、どうもありがとうございます。
『Brutus』2023年 1月15日号 No.976の特集「それでも本を読む理由。」に「「その他」の文学」というテーマで短いインタヴュー記事が掲載されています(63頁)。 紹介したのは オルハン・パムク『赤い髪の女』(宮下遼訳、早川書房) カメル・ダーウド『もう…
宮下遼さんが、訳書をご恵投くださいました。どうもありがとうございます。 オルハン・パムク『ペストの夜』(上・下)宮下遼訳、早川書房
岩川ありささんからご著書をご恵投いただきました。どうもありがとうございます。 岩川ありさ『物語とトラウマーークィア・フェミニズム批評の可能性』青土社 多和田葉子や大江健三郎、小野正嗣といった同時代の作家をあつかった単著です。 拝読したいと思い…
たまにabebooksのような大手古書店のサイトを見てナボコフ関係の出物をチェックしていますがメモ。 ベルギーの詩人、作家のロベール・メロ・ドゥ・ディ(1891―1956)にあてた1936年8月5日のはがき。詩集を送られたお礼の返事のようです。 www.abebooks.com …
福田美雪先生から共訳書をご恵投いただきました。まことにありがとうございます。 ミシェル・フーコー『狂気・言語・文学』阿部崇・福田美雪訳、法政大学出版局 狂気、言語、文学は、長らくフーコーの思考の中心的な位置を占めていた。社会や文明における狂…
高橋知之さんから御訳書を恵投いただきました。誠にありがとうございます。 フョードル・ドストエフスキー『ステパンチコヴォ村とその住人たち』高橋知之訳、光文社古典新訳文庫 ドストエフスキーの初期の長編の新訳です。 解説から拝読しましたが、当時の背…
アンドレイ・プラトーノフ『チェヴェングール』(工藤順・石井優貴訳、作品社)の書評を『週刊 読書人』に書きました。 jinnet.dokushojin.com
以下の本に寄稿しました。 ポスト・ソヴィエト文学研究会(編)『現代ロシア文学入門』東洋書店新社 といっても私はほんの半頁「亡命」の項目を執筆したにすぎませんが。 とはいえ、内容は非常に充実しており、 特に前半の同時代ロシア文学のアンソロジー(…
斎藤由美子さんがご著書をご恵投くださいました。誠にありがとうございます。 Yumiko Saito, Die Sprachbewegung in Übersetzungen am Beispiel von Yoko Tawadas Texten, Tübingen: Stauffenburg Verlag. 2022. 2017年にベルリン工科大学に提出された博士論…
「知のインフラを整備する―人文書・学術書の翻訳とその実際」 研究成果を国際的(ここでの「国際的」は英語とほぼ同義ですが)に発信することが求められる時代,人文書や学術書の邦訳はどのような意味があるのでしょうか?専門家が原語で読んでいればいいの…
共訳書『翻訳のスキャンダル』に寄せられた書評をまとめています。みなさま、どうもありがとうございました。 今井亮一氏『週刊 読書人』8月12日号 こうした議論を呼びうるのは、本書が「翻訳のスキャンダル」を暴き立てている証であり、だからこそ翻訳研究…
『中央公論』に寄稿した記事の前半部分がウェブ公開されました。 後半ではもう少し社会的な背景など掘り下げています。気になる方は本誌で後半もお読みください。 chuokoron.jp news.yahoo.co.jp
現在発売中の『中央公論』2022年8月号に「「世界文学全集」消滅の訳――「3000万読者」は誰だったのか」という記事を書かせていただきました(168-173頁)。 拙著『「世界文学」はつくられる』の第一部の内容に手を加えて、 「世界文学全集」がなぜ栄え、なぜ…
野谷先生より、御訳書をいただきました。どうもありがとうございます。 ガブリエル・ガルシア=マルケス『ガルシア=マルケス中短篇傑作選』野谷文昭編訳、河出文庫 こちら、「傑作選」とわざわざ銘打ってあるだけあって、どれも傑作です。 「大佐に手紙は来…
先般刊行された共訳書ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルー-差異の倫理にむけて』(フィルムアート社)のイントロダクションの全文がためし読みできるようになりました。 以下のサイトよりご覧ください。 www.kaminotane.com 翻訳のスキャンダル …
共訳書、ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルー-差異の倫理にむけて』(フィルムアート社)が刊行になりました。 翻訳研究の第一人者(のひとり)ローレンス・ヴェヌティの初の訳書になります。 翻訳研究だけでなく、世界文学論として読んでも価値…
山根先生が、ご著書を恵投くださいました。どうもありがとうございます。 山根由美恵『村上春樹 〈物語〉の行方—サバルタン・イグザイル・トラウマ』ひつじ書房 村上春樹についての論文数世界一の記録をもたれる山根先生の二冊目のモノグラフです。 ご恵投、…
第五章 188頁 つまりは、大学の政治的・制度的問題なのだ――伝統にのっとった教育がおしなべてそうであるように、いや、おそらくは教育というものがすべてそうであるように、徹底的な翻訳可能性、言語の消滅を理想としてかかげている。 → 大学の政治的、制度…
2022年5月26日刊行予定の共訳書、ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダルーー差異の倫理にむけて』(秋草俊一郎・柳田麻里訳、フィルムアート社)の目次・書影が公開されましたので、お知らせします。 翻訳がなぜスキャンダラスなのか──それは世界の文…
中村唯史・坂庭淳史・小椋彩編著『ロシア文学からの旅――交錯する人と言葉』ミネルヴァ書房 ミネルヴァ書房の各国別文学入門のシリーズです。 https://www.minervashobo.co.jp/book/b603558.html 私は「ロシア文学とアメリカ文学」の項目を担当しました(pp.2…
書評を寄稿しました。 「書評 佐藤=ロスベアグ・ナナ編『翻訳と文学』」『れにくさ』第12号、2022年、264-267頁。 そこにも書きましたが、「翻訳研究の学術書」としては相当にふわっとした内容だと思います。いったいなんのためにこういった本はつくられて…
邵丹さんより、ご著書をご恵投賜りました。 どうもありがとうございます。そして、おめでとうございます。
吉田恭子先生より京都文学レジデンシー編『TRIVIUM』をご恵投賜りました。 どうもありがとうございます。 こうした試みが、日本各地でできるといいのかなと思います。テジュ・コール「アルボース」(小磯洋光訳)のマサチューセッツ州ケンブリッジの街路樹が…
編著をご恵投賜りました。どうもありがとうございます。 中川成美・西成彦編『旅する日本語――方法としての外地巡礼』松籟社 まだ対談「「旅する日本語」の射程と可能性」を読んだだけですが、 大変勉強になります。 目次を拝見するだけで台湾や韓国など、多…
宮田文久さんより、ご編著を恵投賜りました。ありがとうございます。 『本とコンピュータ』などで伝説的な編集者、津野海太郎の過去の文章を発掘し、 独自の観点で編集したものになっております。 津野海太郎著・宮田文久編『編集の提案』黒鳥社 社会のなか…
フランツ・カフカ『変身』川島隆訳、角川文庫 川島隆さんよりご訳書をご恵投賜りました。どうもありがとうございます。 カフカ研究の日本における現在の第一人者の翻訳ということで、 今後決定版として読まれていくのではないでしょうか。 変身 (角川文庫)…
中村三春先生よりご恵投賜りました。どうもありがとうございます。 中村三春『接続する文芸学 村上春樹・小川洋子・宮崎駿』七月社 (第Ⅱ部第5章で拙論[ナボコフの『ディフェンス』論]に触れてくださっております。恐縮です。) はしがき 序説 接続する文…
戸塚学さん、福田美雪さんよりご恵投賜りました。どうもありがとうございます。 近頃叩かれがちな「人文学」ですが、 専門家によるリレー講義を受けている感覚で楽しめそうです。 はじめに 第一部 ことばを読む 1 言葉の形を読む――横光利一『蠅』の形式と文…