中村唯史・坂庭淳史・小椋彩編著『ロシア文学からの旅――交錯する人と言葉』ミネルヴァ書房
ミネルヴァ書房の各国別文学入門のシリーズです。
https://www.minervashobo.co.jp/book/b603558.html
私は「ロシア文学とアメリカ文学」の項目を担当しました(pp.210-211)。
はじめに──ロシア文学の「現場」から始まる旅へ
地 図序
1 ロシア文学の時間
2 ロシア文学の空間
3 ロシア文学の言語
第Ⅰ部 テクスト──ロシア文学の作家と作品A 中世文学
イントロダクション 中世文学
1 『ボリスとグレープの物語』
2 『イーゴリ軍記』
3 『アヴァークム自伝』B 19世紀の文学
イントロダクション 19世紀のロシア文学
1 ニコライ・カラムジン『哀れなリーザ』
2 アレクサンドル・プーシキン『ベールキン物語』
3 アレクサンドル・プーシキン『青銅の騎士』
4 ニコライ・ゴーゴリ『査察官』(『検察官』)
5 ミハイル・レールモントフ『現代の英雄』
6 ニコライ・ゴーゴリ『外套』
7 イワン・ツルゲーネフ『猟人日記』
8 イワン・ゴンチャローフ『オブローモフ』
9 イワン・ツルゲーネフ『その前夜』
10 フョードル・ドストエフスキー『罪と罰』
11 アレクサンドル・ゲルツェン『過去と思索』
12 フョードル・ドストエフスキー『白痴』
13 レフ・トルストイ『戦争と平和』
14 ミハイル・サルトゥイコフ=シチェドリン『ある町の歴史』
15 ニコライ・レスコフ『魅せられた旅人』
16 ニコライ・ネクラーソフ『ロシアは誰に住みよいか』
17 レフ・トルストイ『アンナ・カレーニナ』
18 アレクサンドル・オストロフスキー『持参金のない娘』
19 フセヴォロド・ガルシン『赤い花』
20 フョードル・ソログープ『光と影』
21 マクシム・ゴーリキー『チェルカッシ』
22 アントン・チェーホフ『谷間にて』
23 アントン・チェーホフ『三人姉妹』
24 マクシム・ゴーリキー『どん底』C 20世紀の文学
イントロダクション 20世紀のロシア文学
1 アレクセイ・レーミゾフ『お陽さまを追って(ポーソロニ)』
2 アンドレイ・ベールイ『銀の鳩』
3 ヴェリミール・フレーブニコフ『カー』
4 アレクサンドル・ブローク『十二』
5 マリーナ・ツヴェターエワ『私の軽やかな歩み』
6 エヴゲーニー・ザミャーチン『われら』
7 ユーリー・オレーシャ『羨望』
8 ウラジーミル・マヤコフスキー『南京虫』
9 ニコライ・オストロフスキー『鋼鉄はいかに鍛えられたか』
10 アンドレイ・プラトーノフ『ジャン』
11 アンナ・アフマートワ『レクイエム』
12 イサーク・バーベリ『ディ・グラッソ』
13 イワン・ブーニン『アルセーニエフの人生 青春』
14 ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』
15 ミハイル・ショーロホフ『静かなドン』
16 アレクセイ・トルストイ『苦悩の中を行く』
17 ミハイル・ゾーシチェンコ『日の出前』
18 ウラジーミル・ナボコフ『賜物』
19 ボリス・パステルナーク『ドクトル・ジヴァゴ』
20 ワシーリー・グロスマン『人生と運命』
21 アレクサンドル・ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』
22 ヴェネディクト・エロフェーエフ『酔どれ列車,モスクワ発ペトゥシキ行』
23 アンドレイ・ビートフ『プーシキンの家』
24 サーシャ・ソコロフ『馬鹿たちの学校』
25 ワレンチン・ラスプーチン『生きよ,そして記憶せよ』
26 アンドレイ・シニャフスキー/アブラム・テルツ『おやすみなさい』
27 ファジーリ・イスカンデル『チェゲムのサンドロおじさん』D 現代の文学
イントロダクション 現代のロシア文学
1 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』
2 セルゲイ・ドヴラートフ『かばん』
3 ヨシフ・ブロツキー『私人』
4 リュドミラ・ウリツカヤ『ソーネチカ』
5 ヴィクトル・ペレーヴィン『チャパーエフと空虚』
6 ボリス・アクーニン『堕天使殺人事件』
7 ウラジーミル・ソローキン『青い脂』
8 リュドミラ・ペトルシェフスカヤ『私のいた場所』
E ロシアの詩
イントロダクション ロシアの詩
1 ロシア詩の黎明
2 プーシキンとその時代
3 市民詩と純粋芸術詩の時代
4 象徴主義とアクメイズム
5 アヴァンギャルドとオベリウ
6 ソ連中─後期の詩
第Ⅱ部 コンテクスト──ロシア文学とその周辺A ロシアの思想・批評
1 西欧派とスラヴ派
2 ニヒリストと革命的民主主義者
3 ナロードニキ思想とマルクス主義
4 ロシア・コスミズム
5 ロシア・フォルマリズム
6 バフチンとその周辺
7 モスクワ=タルトゥー学派B ロシアの心象地理
1 自己表象としてのペテルブルク神話
2 他者表象としてのコーカサス
3 原風景としての中部ロシア
4 境界上のウクライナC ロシア文学の周辺
1 ロシア正教・古儀式派(分離派)・セクト
2 コサック
3 ユダヤ人
4 ナロードとインテリゲンツィア
5 メディアと読者
6 亡命文学
7 ソ連多民族文化
8 絵画
9 映画
10 演劇
11 音楽D 世界の中のロシア文学
1 ロシア文学とフランス文学
2 ロシア文学とドイツ文学
3 ロシア文学とイギリス文学
4 ロシア文学と日本文学
5 ロシア文学とアメリカ文学
6 ロシア文学と中国文学
7 ロシア文学とラテンアメリカ文学
読書案内
人名索引
作品(著作)名索引
事項索引
たとえば紹介する作品の 選び方にしても、
未訳の作品がふくまれているなど、かなりひねったところもあり、
一読者としてしばらく楽しめそうです。
|