ありがたいことに、共訳書のジョージ・ソーンダーズ『ソーンダーズ先生の小説教室 ロシア文学に学ぶ書くこと、読むこと、生きること』(フィルムアート社)に書評をいくつかいただきました。書評者の方と掲載媒体にお礼申し上げます(ほかにもありましたらこちらのエントリに追加します)。
郷原佳以先生『読売新聞』2024年11月24日
著者はまず、チェーホフやツルゲーネフの傑作短篇小説を読ませてくれる。そして、読んでどう感じたかを尋ね、確認しながら、小説が私たちにどんな作用を及ぼしたのか、個々の要素がなぜ必要で、どんな役割を果たしたのか、別の展開や語りならばどうだったかを、ユーモラスな比喩をまじえて驚くほど詳細に示してくれる。だから本書を創作志望者にとっておいてはもったいない。小説を読むことが好きな方全員に強くお勧めしたい。小説を面白がりながら、なぜ自分が面白がっているかを教えてもらえるのだから、こんなにわくわくすることはない。
宮迫憲彦さん(サヴァ・ブックス)『京都新聞』2024年11月30日
本書は書き方の本であると同時に読み方に関する本でもある。…小説を通じて人生の意味について考える本でもある。