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訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

ドミトリイ・バーキン『出身国』群像社

ドミトリイ・バーキンの短編集『出身国』が刊行されました。


物語の中心にいるのは、肉体的にも精神的にも損なわれた男たち。極度の虚栄心、被害妄想、度し難い破壊衝動、金銭への病的な執着、信頼の欠如からくる孤立、肥大したエゴからくる傲慢、独我論的世界観…。それは、存在そのものに根をはった癒しがたい病なのか。文学賞の授賞式にも姿をみせず、神秘のヴェールに包まれた「謎の作家」、その沈黙ゆえにすでに伝説となりつつある異端の現代作家のデビュー短篇集。

以前新潮社のPR誌『波』に表題作の「出身国」を掲載していただいた短編集の全訳になります。


この小冊子を読んでくださり、単行本化を待っていてくださった方には長らくお待たせいたしました。


ドミトリイ・バーキン「出身国」in『波』


上記のエントリで、いろいろ記事にリンクをはっておりますので、
よろしければご覧ください。


収録作品と目次は以下のようになっています。

出身国 9−24


葉 25−65


武器 67−72


奈落に落ちて 73−95


兎眼 97−116


根と的 117−145


測量技師 147−171


訳者あとがき 174−181


出身国 (群像社ライブラリー)

出身国 (群像社ライブラリー)


Amazonでは入荷未定になっていますが、
出版社には在庫がたくさんありますので、
注文してもらえればかならず届くと思われます。
(定価以上で出品している業者から買わないように!)



出版社直営の群像社ネットショップで直接購入していただくのも早いですし、確実かと思います。



今回は頭木弘樹さんに帯文を寄稿いただきました。
頭木さん、どうもありがとうございました!

以下がその帯文です。

未知の作家と出会って、未知の衝撃を受ける。
これこそが読書の喜びだろう。
まさにそれを体験できた!
若くして天才と賞賛されながら、
正体を隠したまま姿を消した謎の作家。
その生涯たった1冊の本を、ついに読むことができた!
読まなければ、決して出会えない世界がある。
                (頭木弘樹『絶望名人カフカの人生論』編訳者)


頭木さんのブログでもご紹介いただいております。


頭木さんは『絶望名人カフカの人生論』や『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』を出されている方です。


絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)


いわゆる「バートルビー症候群」を患った作家の翻訳ということで、
カフカの紹介者の頭木さんに帯を書いていただいたのはありがたかったです。


バートルビーと仲間たち

バートルビーと仲間たち


この「謎の作家」バーキンについては別エントリで補足する予定です。