2015年4月に亡くなったドミトリイ・バーキンの本が今年の2月にでていたので、驚いてとりよせてみました。
なぜかドイツの出版社といろいろうさんくさい感じでしたが、
注文したらわりあい早くつきました。価格も送料込みで15ユーロ、
クレジットカードで問題なく決済できました。
現物はこんな感じ。
ここでも多少内容を読むことができます。
内容ですが、実質バーキンの「全集」といっていいと思います。
(なお、タイトルは『出身国』にも収録した短編「奈落に落ちて」からとられています。)
・『出身国』に収録した短編7編に加えて、
既発表・単行本未収録の短編3編、未発表1編。
・未完の長編『死から誕生へ』から3章(うち2章は初公開)。
・若書きの歴史小説の断片
・執筆予定だった中編小説のための断片
・既出インタヴュー1本(追記:工藤羊さんという方がウェブ上で翻訳してくれていました)
・軍隊勤務中に両親に送った手紙
・父45歳の記念に書いた詩
上記に加えて、編集者の回想、書評の再録、批評家の解説などが載っています。
序文は父親の作家ゲンナジイ・ボチャロフによる息子への追悼文です。
とりあえずわかったこととしては、
やはり長編は未完のままだったことでしょうか。
(60ページほど)
7割以上既読の文章だったのは残念ですが、
まあ仕方ありません。