訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

「拡張される自意識のための「世界」――「世界文学」とアメリカ」

『群像』2021年2月号に「拡張される自意識のための「世界」――「世界文学」とアメリカ」を寄稿しました。

 

「拡張される自意識のための「世界」――「世界文学」とアメリカ」『群像』2021年2月号、282-290頁。

 

機会があればお読みください。

 

gunzo.kodansha.co.jp

阿部大樹『翻訳目録』(雷鳥社)刊行記念トークイベント

精神科医、翻訳家の阿部大樹さんの著書刊行のイベントに

出演することになりました。

 

阿部大樹(翻訳家、精神科医) x 秋草俊一郎(比較文学者)

 

日時:2月13日(土)14時

場所:オンライン(配信会場でも若干名参加可、会場は忘日舎となります)

 

詳細は忘日舎 the bookstoreのサイトより。

 

www.vojitsusha.com

 

2021年展望

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 

 2021年の刊行予定をアップしておきます。昨年刊行できなかった分、今年は翻訳が多くなる予定です。

 

・(翻訳)ウラジーミル・ナボコフ『ヴェラへの手紙』(白水社)年内

 

ナボコフが妻ヴェラにあてた五十年分の、三百通以上の手紙。完訳になります。

手元の訳稿1400枚超。

 

・(翻訳)アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本(仮)』(松籟社)秋以降

 

『ノーホェア・マン』の著者ヘモンによる初のエッセイ集。サラエヴォでの幼年時代から、戦争を経て、渡米後シカゴでの作家時代まで。

 

・(共編・共訳)『???』(作品社)年末~来年

ナボコフ関連とだけ。オリジナル編集の、かなり変わった本・アンソロジーになりそうです。

 

2021年は、このあたりが出ていくはずです。よろしくお願いいたします。

2020年回顧

2020年も終わりです。今年も自分の仕事で印象深かったものをあげておきます。

 

1 (単著)『「世界文学」はつくられる――1827-2020』(東京大学出版会

三冊目の単著を刊行できました。

 

2 (論文)「ソ連より愛をこめて――冷戦期日本における文化交流とソフトパワー」『れにくさ』10巻1号、28 - 41頁、2020年4月

新しいテーマの論文を発表できました。

 

今年は点数は少ないですが、単著が刊行できたのでよしとしなくてはなりません。

ほかにはノーベル文学賞発表当日に対談をしたり(『朝日新聞』)、

世界文学についての座談会に加えてもらったりが記憶に残っています(『三田文学』)。

 

2021年の展望は元日に公開したいと思います。

それではみなさん、よいお年をお迎えください。

宮本文・桐山大介・小島尚人・千代田夏夫・ハーン小路恭子編著『Literature Ideas You Really Need to Know: From “Mimesis” to “Sexual Politics”/文学概念入門:〈ミメーシス〉から〈セクシュアル・ポリティクス〉まで』松柏社

宮本文・桐山大介・小島尚人・千代田夏夫・ハーン小路恭子編著 『Literature Ideas You Really Need to Know: From “Mimesis” to “Sexual Politics”/文学概念入門:〈ミメーシス〉から〈セクシュアル・ポリティクス〉まで』松柏社

 

宮本文先生・ハーン小路恭子先生よりご恵投賜りました。どうもありがとうございます。

 

 

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本書は教材で基本的に一般販売していないそうです。

だから貴重なのですが、内容は非常に充実していますね。

これを使えば、英語を教えながら文学理論の授業ができるので一石二鳥です。

 

Sexual Politics Base / Superstructure The Canon などトピックも興味深いものが多いですし、実際かなり勉強になります。

 

(出版社の頁でも内容を紹介しています。)

 

www.shohakusha.com

 

[文庫×世界文学 名著60]愛の記憶<5>「背徳の書」 謎解きに誘う…『ロリータ』ウラジーミル・ナボコフ著

『読売新聞』(11月8日)に『ロリータ』の書評を書きました。

 

新しくはじまった[文庫×世界文学 名著60]というシリーズの一冊です。

 

www.yomiuri.co.jp