訳すのは「私」ブログ

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文学の値打ち――古書店のカタログ、オークション、死後出版――ナボコフの場合

8月4日に勤務先で特別講演を開催することになりました(詳細ポスター)。

予約不要・無料ですので、関心のある方はおさそいあわせのうえおいでください。

 

講演内容

「文学の価値」とはなにによって決まるのでしょうか?――今回は作家ウラジーミル・ナボコフを例にとってこの疑問を考えてみたいと思います。ナボコフの小説『ロリータ』は、全世界で五千万部以上を売りあげたことで知られています。それだけでなく、現在では二十世紀を代表する作家という評価をえています。本講演では、こうした評価を、作家とその遺族が、いかに獲得し、「死後出版」によって不動のものにしていったのか、それと同期してその「商品価値」がどう変わったのかを、オークション古書店のカタログなどで具体的に見ていきます。

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