訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』(慶應義塾大学出版会)

拙著『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』が刊行されました。

 

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前著『訳すのは「私」』が出てから7年以上もかかってしまいました。

しかし、その分そのあいだの研究の変化を可能なかぎりおさめることができました。

 

 

 

 

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『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』「イントロダクション」公開

エミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』の「イントロダクション」を特設サイト内で公開しました。

 

9.11の悲劇の余波をうけて、政治的な観点からも、腕利きの訳者がすぐにでも要ることがだれの目にも明らかになり、国家の安全を保障する機関は、傍受した情報や文書を解読する語学に長けた専門家を確保しようと躍起になった。翻訳とグローバル外交の関係が、かくも密になったことはなかったように見える。アメリカの単一言語主義モノリンガリズムは情報共有、文化・宗教の枠をこえた相互理解、多国籍協同の必要性が再認識されたこともあって批判を集め、翻訳は大きな政治的、文化的意義をもつイシューとして最前線におどりでたのだった。もはや、翻訳を国際関係、ビジネス、教育、文化のたんなる道具と見なすことはできない。翻訳は戦争と平和の重要事として、特筆されるようになったのだ。

 

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 ちなみに、原書の刊行元のプリンストン大学のサイトでは第一章を読むことができます。

press.princeton.edu

 

 

 

『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』ブックフェア開催のおしらせ

 

先月刊行した『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』ですが、

現在『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』刊行記念フェア

「世界はどこまで「翻訳」できるのか?」が、

三省堂書店神保町本店2階 文芸書フロアで開催中です。

 

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特設サイトはこちら。

 

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ブックリストはこちら

 

お近くにお越しの際はよろしくお願いいたします。

 

 

 

Nabokov' Hidden Connection with Japanese Literature: Or, What is Literary "Butterfly Effect"?

2013年3月3-4日に開催された国際研究集会「グローバル化時代の世界文学と日本文学——新たなカノンを求めて」の プロシーディングスが刊行されました。

 

Shun'ichiro AKIKUSA, "Nabokov' Hidden Connection with Japanese Literature: Or, What is Literary "Butterfly Effect"?" World Literature and Japanese Literature in the Era of Globalization: In Search of a New Canon -- Does it Make Sense to Discuss World Literature in Tokyo? ed. Mitsuyoshi Numano, The Department of Contemporary Literary Studies, The University of Tokyo, 2018. pp. 33-39.

 

この私の文章自体は、昨年刊行されたナボコフとハーンの抄録みたいな感じであまり意味はないですが。

 

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ただほかの寄稿者はすごいメンバーです。

 

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マルク・リポヴェツキー、チャールズ井上、カレン・ソンバーなど、

豪華メンバーですね。

 

元になった会議自体の、当時、助教だった加藤有子先生のレポートがこちら。

 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:トピックス (3)

 

これ以上の規模の世界文学をテーマにした集会は東京では無理だろうな、と思っていたところ、今年IWLも開催されるようですね。主催者のバイタリティーには敬服です。

『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』正誤表

※この日の日記に『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』に誤字・誤植など見つかり次第アップしていく予定です。

「作家の写真を読む― 『ロリータ』の著者ナボコフは、いかに世界的作家になったか」

お招きいただきまして、東京外国語大学でお話しさせていただくことになりました(ありがとうございます)。

  

東京外国語大学 研究講義棟104教室

2018年5月15日(火)16:00-17:30

 

1958年、中年男がローティーンの少女に惹かれるという
センセーショナルな内容の小説、『ロリータ』を刊行した
ロシア人ウラジーミル・ナボコフは、一躍時の人になりました。
この突然あらわれたベストセラー作家に、メディアはむらがりましたが、
その視線はかならずしも好意的なものだけとはかぎりませんでした。
50年代終わりから60年代、70年代をつうじて、
『ライフ』や『エスクァイア』、『ヴォーグ』といった雑誌を通じて
流通した作家の写真をスライドでごらんいただきながら、
作家が、いかに写真家やメディアと協同し、
「文豪」や「セレブリティ」といったセルフイメージを
つくっていったのかを検証したいと思います。

 

 

ロシア若手トーク:秋草俊一郎さん(日本大学大学院総合社会情報研究科・准教授;比較文学、翻訳研究) | 2018年度 | EVENTS | 東京外国語大学

 

 ↓の本の内容についてお話しさせていただきます。

ご関心のあるかたはおいでください。

 

 

「中西部のある大学」――佐伯彰一の見た「世界文学」(上)

東京大学出版会のPR誌『UP』5月号に寄稿しました。

 

 「「中西部のある大学」――佐伯彰一の見た「世界文学」(上)」『UP』5月号、33-40頁。

 

二か月連続掲載の一回目になります。

 

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今回のテーマは佐伯彰一の「反世界文学」思想と、北米の「世界文学」教育です。

内容は以前連載していた「21世紀世界文学カノンのゆくえ」の番外編のようなものになっております。

 

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『UP』は全国大学生協や一部大型書店などで配布されています。

また、東京大学出版会では定期購読も受けつけています。

PR誌「UP」 - 東京大学出版会

 

ご関心のある方はお手に取ってごらんください。