編訳した『ナボコフの塊――エッセイ集1921―1975』が本日刊行になりました。
よろしくお願いいたします。
<本商品の特徴>
・日本語完全オリジナル編集
・ロシア語・英語・フランス語のエッセイをすべて原語より翻訳
・全39編(ロシア語19編、英語19編、仏語1編)、448頁のうち、一編をのぞきすべて本邦初訳、初紹介
・「定番」だけでなく、21世紀になってアーカイヴから発見されたものまで、ナボコフの知られざる面を紹介
・ロシア語版『ロリータ』のあとがき、翻訳論、創作論、文学講義補講、言語学習のコツ、蝶の採集記、書評、追悼文、ボクシングのレポート、朗読会メモ、没原稿、レシピまで、多岐にわたる内容を収録
・1921年から1975年まで、半世紀以上にわたる作家人生のすべての時期の散文を採録。ナボコフのもうひとつの「自伝」として
・充実した注・解題・訳者あとがき・索引・蝶蛾リスト(!)をふくむ
・折りこみの「ナボコフの招待」は、荒木崇先生の「パグからブルーへ――鱗翅類学者としてのナボコフ」
凡例
Ⅰ 錫でできた星――ロシアへの郷愁
・「ロシアの川」・「ケンブリッジ」
・「笑いと夢」
Ⅱ 森羅万象は戯れている――遊ぶナボコフ
・「塗られた木」・「ブライテンシュトレーターVSパオリーノ」
・「E・A・ズノスコ=ブロフスキー『カパブランカとアリョーヒン』、パリ」
・「オペラについて」
Ⅲ 流謫の奇跡と帰還の奇跡を信じて――亡命ロシア文壇の寵児、V・シーリン
・「一般化について」・「ソヴィエト作家たちの貧困について少々、およびその原因を特定する試み」
・「美徳の栄え」
・「万人が知るべきものとは」
Ⅳ ロシア文学のヨーロッパ時代の終わり――亡命文学の送り人
・「Ju・I・アイヘンヴァリドを追悼して」・「A・O・フォンダミンスキー夫人を追悼して」
・「ホダセーヴィチについて」
・「定義」
・「I・V・ゲッセンを追悼して」
・「『向こう岸』へのまえがき」
Ⅴ 英語の母音はレモン、ロシア語の母音はオレンジ――駆け出し教師時代
・「ロシア語学習について」・「ロシア学のカリキュラムにおける位置」
Ⅵ 張りつめているように見えて、だるだるに弛みきっている――口うるさい書評家
・「イヴァン・ブーニン『選詩集』現代雑記社、パリ」・「『現代雑記』三七号、一九二九年」
・「ディアギレフと弟子」
・「サルトルの初挑戦」
Ⅶ 文学講義補講 第一部 ロシア文学編
・「プーシキン、あるいは真実と真実らしいもの」・「決闘の技法」
・「レールモントフ『現代の英雄』訳者まえがき」
Ⅷ 文学講義補講 第二部 劇作・創作講座編
・「劇作」・「悲劇の悲劇」
・「霊感」
Ⅸ 家族の休暇をふいにして――蝶を追う人【バタフライハンター】
・「ピレネー東部とアリエージュ県の鱗翅目についての覚え書き」・「Lycaeides Sublivens Nab. のメス」
Ⅹ 私のもっともすぐれた英語の本――『ロリータ』騒動
・「ロシア語版『ロリータ』へのあとがき」・「『ロリータ』とジロディアス氏」
Ⅺ 摩天楼のように伸びた脚注を――翻訳という闘い
・「翻訳の問題――『オネーギン』を英語に」・「奴隷の道」
・「翻案について」
Ⅻ 私が芸術に完全降伏の念を覚えたのは――ナボコフとの夕べ
・「一九四九年五月七日「著者による『詩と解説』の夕べ」のための覚え書き」・「ナボコフ氏受賞スピーチ」
おまけ
・「ナボコフ風たまご料理」
解題
編訳者あとがき
人名・作品名索引
「塊」カテゴリーも用意しました。過去記事が見れますので、ご利用ください。