アーカイヴ紀行の12回目はボストン大学のハワード・ゴットリーブ稀覯書研究センターです。
「ボストン大学」はこの場合、Boston collegeではなく、Bosuton Universityのほうです。かなりのマンモス校の部類です。
キャンパスも広大で、MBTAのグリーンラインでいくのですが、「ボストン大学」とつく駅だけでも、「西」「中央」「東」と三つもあります(中央で降りるのがいいです)。
コモンウェルス・アヴェニューに面したムガー記念図書館にセンターはあります。
Home - Howard Gotlieb Archival Research Center
(一階には展示品のギャラリーも)
膨大なコレクションを有するアーカイヴですが、
ナボコフ関連についても書簡を所蔵しています。
なかでも注目なのは『パーティザン・レヴュー』コレクションでしょうか。
『パーティザン・レヴュー』はニューヨーク知識人の牙城的な、左翼系の定期刊行物でした。
ナボコフも(その政治信条からするとやや奇妙ですが)40年代に散文を寄稿しています。
ここに残っている書簡はその雑誌を創刊したフィリップ・ラーヴとの書簡です。
1948年から61年まで、18通の書簡が保存され、両者のやりとりをうかがうことができます。
そのほかには、書簡の数は少ないものの、マーク・スローニムや『アトランティック・マンスリー』関連の書簡が所蔵されています。
ここは珍しくカメラが使用できなかったかもしれません。
余談ですが、この図書館の通りを挟んだところにあるカフェPavementがよかったです。
いまは建物の中もgoogleマップで見れるんですね。図書館もこうなるといいかもしれません。書棚の本をクリックすると中身が閲覧できるとか。
資料の充実度 ★★
使いやすさ ★★
街の雰囲気 ★★★★