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ウラジーミル・ナボコフの翻訳理論と『オネーギン』訳の生んだ波紋

論文「ウラジーミル・ナボコフの翻訳理論と『オネーギン』訳の生んだ波紋」が、
『翻訳研究への招待』に掲載されました。


『翻訳研究への招待』はオンライン・ジャーナルなのでだれでも読むことができます。

1. 序


2.『オネーギン』翻訳への道


3.1. “literal” という概念


3.2. 脚韻からの撤退


3.3.『オネーギン』訳の実態――対比を通して


3.4. 訳文と注釈


3.5. ナボコフの翻訳観


4.1. 書評に見る出版当時の反応


4.2. ウィルソンとの論争


4.3. ゲルシェンクロンの批判


4.4. 翻訳家たちとの論争


5. 研究と評価


6. 結論

内容はナボコフの『オネーギン』英訳の特異性をほかの英訳と比較しつつ論じ、
その後の翻訳研究での扱われ方を追ったものになっています。

Eugene Onegin: A Novel in Verse (Bollingen Series)

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