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訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

フランコ・モレッティ『遠読――<世界文学システム>への挑戦』みすず書房③(追記あり)

①はこちら、②はこちら

サブタイトルが「<世界文学システム>への挑戦」に決まりました。

価格が当初の4500円から4600円(税抜き)になってしまったのですが、

 なぜか現在、Amazonでは100円引きの4500円で予約できています。

 

 

 

カバー画像がみすず書房のサイトにアップされました。

遠読

 

テクノロジーや流通の革命・発達により世界がネットワーク化する今日、ごく少数(世界で刊行される小説の1%にも満たない)の「正典(カノン)」を「精読」するだけで「世界文学」は説明できるのか?
西 洋を中心とする文学研究/比較文学ディシプリンが通用しえない時代に、比較文学モレッティが「文学史すべてに対する目の向けかたの変更を目指」して着 手したのが、コンピューターを駆使して膨大なデータの解析を行い、文学史を自然科学や社会学の理論モデル(ダーウィンの進化論、ウォーラーステインの世界 システム理論)から俯瞰的に分析する「遠読」の手法だ。
本書には、「遠読」の視座を提示し物議を醸した論文「世界文学への試論」はじめ「遠読」が 世界文学にとりうるさまざまな分析法が展開する10の論文が収められている。グラフや地図、系統樹によって、世界文学の形式・プロット・文体の変容、タイ トルの傾向や登場人物のネットワークが描出されてゆくのだ。
21世紀に入り、人文学においても、デジタル技術を用いて対象や事象をデータ化し、調 査・分析・綜合を行う〈デジタル・ヒューマニティーズ〉の方法論が拓かれつつある。「遠読」もまた世界文学に新たな視界を開こうとする比較文学からの挑戦 なのだ――「野心的になればなるほど距離は遠くなくてはならない」。