訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

2018-01-01から1年間の記事一覧

頭木弘樹編『絶望図書館――立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語』ちくま文庫、宮下遼『多元性の都市イスタンブルーー近世オスマン帝都の都市空間と詩人、庶民、異邦人』大阪大学出版会、 貴志雅之編『アメリカ文学における幸福の追求とその行方』金星堂

頭木弘樹編『絶望図書館――立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語』ちくま文庫 頭木さんからご恵贈いただく。カフカの名紹介者として著名な著者がはじめて編んだアンソロジー。読者に「寄り添う」という立場が鮮明で、アンソロジーづくりのひ…

言語文化研究所主催シンポジウム 『トランスレーション・アダプテーション・インターテクスチュアリティ』

第二部に登壇予定です。 言語文化研究所主催シンポジウム 『トランスレーション・アダプテーション・インターテクスチュアリティ』 日時:2018年3月12日(月)10:30開場11:00開始 会場:高輪校舎2階15201教室 1部11:00~12:502部13:30~16:30 本シンポ…

目次公開 エミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(慶應義塾大学出版会)

一年半がかりで共同で翻訳をすすめてきましたエミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(慶應義塾大学出版会)が、版元のサイトに掲載されました。 以下に目次を公開いたします。 翻訳をめぐる二十の命題 イントロダクション …

ナボコフのアーカイヴを訪ねて⑬ マサチューセッツ工科大学大学稀覯館・特別コレクション

さて、アーカイヴ紀行の13回目はMITことマサチューセッツ工科大学です。 チャールズ川に面したドームが印象的。 キャンパス内は印象的な建築や彫刻も多い。 ここのInstitute Archives & Special Collectionsには、かつてMITで教鞭をとったロマン・ヤコブソン…

ナボコフのアーカイヴを訪ねて⑫ ボストン大学ハワード・ゴットリーブ稀覯書研究センター

アーカイヴ紀行の12回目はボストン大学のハワード・ゴットリーブ稀覯書研究センターです。 「ボストン大学」はこの場合、Boston collegeではなく、Bosuton Universityのほうです。かなりのマンモス校の部類です。 キャンパスも広大で、MBTAのグリーンラ…

【書評】ジョン・ネイスン『ニッポン放浪記』前沢浩子訳、岩波書店

時事通信社を通じて書評を寄稿しました。 ジョン・ネイスン『ニッポン放浪記』前沢浩子訳、岩波書店 (『河北新報』2018年1月21日号 に掲載されたようです。) 著者は日本文学研究者・翻訳家として知られ、三島由紀夫の評伝の著者でもあります。 それだけで…

【紹介】「エヴゲーニイ・ザミャーチン『われら』」『青春と読書』2月号、65頁。

集英社のPR誌の『青春と読書』2月号にエヴゲーニイ・ザミャーチン『われら』(小笠原豊樹訳、集英社文庫)の紹介を書きました。 「エヴゲーニイ・ザミャーチン『われら』」『青春と読書』2月号、65頁。 seidoku.shueisha.co.jp 『青春と読書』は書店などで無…

ナボコフのアーカイヴを訪ねて⑪ ウェルズリー大学クラップ記念図書館

アーカイヴ紀行も11回目になりました。 今回はウェルズリー大学です。 ウェルズリー大学一般についての情報はこちらもご覧ください。 yakusunohawatashi.hatenablog.com ボストン郊外のウェルズリーに位置する名門女子大であるウェルズリー大学は、ナボコフ…

2018年展望

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 2018年の刊行予定をアップしておきます。 うち、ナボコフ・コレクションをのぞいては、ここが初めての告知になるはずです。 ・(共訳)ナボコフ・コレクション2巻『ルージン・ディフェン…