訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

2024年展望

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

昨年のふりかえりは先日のエントリを見てください。

 

 2024年の刊行予定をアップしておきます。

 

1(戸塚学共編)『教科書の中の世界文学――消えた作品・残った作品25選』(三省堂

 

中学国語・高校国語の教科書に掲載された「外国文学作品」のアンソロジーです。

国語教科書に載った作品を集めたアンソロジーは数ありますが、「外国文学」にかぎったものははじめてです。

といいますのも、戦後、国語教科書には何百という外国文学作品が採用されてきた歴史があるからです。

そういった作品から25人の27作品を集めて、現代、90年代、80年代……50年代という風に年代順に構成しました。それぞれの年代の解説にくわえ、コラムや読書案内も充実。

 

2019年の『世界文学アンソロジー――いまからはじめる』(三省堂)の続編的なものでもあります。

 

 

2(柳田麻里共訳)A Swim in a Pond in the Rain: In Which Four Russians Give a Master Class on Writing, Reading, and Life(フィルムアート社)

 

ジョージ・ソーンダースがロシア文学の名作を教材にして小説の書き方を教えます。

とりあげられる作品はトルストイチェーホフゴーゴリツルゲーネフ…。

ソーンダースによる自分の小説の書き方を明かした秘伝としてだけでなく、ロシア文学のアンソロジーとしても楽しめる、一冊で二度おいしい本。

ロシア文学作品はロシア語原典からの翻訳です。

 

 

・(翻訳)ウラジーミル・ナボコフ『ヴェーラへの手紙』(白水社)???

 

あとは2023年中に投稿したり寄稿したり預けたりした論文・翻訳がいくつか。

さらに本の執筆もすすめなくては。

 

2024年は、このあたりが出ていくはずです。ほかにも進行中の企画がいくつか(自分の中でも)。よろしくお願いいたします。