2018年も終わりですね。今年は昨年力をためた分の成果をいくつか出すことができました。
自分の仕事で印象深かったものを三つ、あげておきます。
1 (単著)『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』(慶應義塾大学出版会)
七年越し、二冊目の単著を出すことができました。
2 (共訳)『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(慶應義塾大学出版会)
一年以上読書会を重ねて、やっとだせました。今年は慶應義塾大学出版会さん(の村上さん)にお世話になりました。
3 「「中西部のある大学」――佐伯彰一の見た「世界文学」(上)」『UP』5月号、33-40頁。
「世界文学の「発明」、マディソン、一九五〇年――佐伯彰一の見た「世界文学」(下)」『UP』47巻6号、2018年6月、6-13頁。
今年は新規の論文はほとんどないのですが、唯一これが次年度につながる感じです。
次点 (共訳)『ナボコフコ・レクション ルージン・ディフェンス/密偵』(新潮社)
初稿を送ったのが昨年、諸般の都合で異様に時間がかかりましたが、なんとかこちらも出すことができました。
来年の刊行予定は元旦にアップしようと思います。
みなさん、よいお年をお迎えください。
なお、今年出た・読んだ本で三つあげるなら――(ペイしなそうな人文書・研究書の翻訳から選んでみました)。
・ハビエル・アスペイティア『ヴェネツィアの出版人』 八重樫克彦、八重樫由貴子訳、作品社
・オリガ・ブレニナ=ペトロヴァ『文化空間のなかのサーカス』桑野隆訳、白水社
・(番外)マイケル・エメリック『てんてこまい―文学は日暮れて道遠し』五柳書院
日本語の本ですが、海外著者なので。