訳すのは「私」ブログ

書いたもの、訳したもの、いただいたものなど(ときどき記事)

日本通訳翻訳学会関東支部例会のおしらせ

 以下の要領で翻訳家デヴィッド・ボイド先生をお招きしてお話をうかがいます。

→定員に達したため、締め切りました。ありがとうございました。

日本通訳翻訳学会関東支部では、ノースカロライナ大学シャーロット校助教授David Boyd氏をお迎えし、第53回例会を以下のとおり開催いたします。使用言語は日本語の予定です。皆さまのご参加をお待ちいたします。

【日時】 2019年8月4日(日) 14:00〜17:00
【場所】 キャピタルビル4階会議室
     東京都文京区本駒込6-1-9
     都営三田線千石駅徒歩2分
     JR山手線巣鴨駅徒歩10分
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13112724/dtlmap/
1階不忍通りに面して、CAPITAL COFFEE本社店(赤い看板)があります。店舗の左側にキャピタルビルの入口がありますので、エレベーターで4階までおあがりください。

【プログラム】
14:00〜15:20 講演 David Boyd氏
Zero Subjects and Indeterminacy in Hiroko Oyamada’s Fiction
主語の空白から生まれる揺らぎをどう訳すか
小山田浩子の小説の英訳を一例として
15:20〜15:30  休憩
15:30〜16:00  対談 David Boyd氏・秋草俊一郎会員
           アメリカにおける近年の日本文学翻訳事情、その他
16:00〜17:00 質疑応答とディスカッション

【講演要旨】
本講演でデビッド・ボイドは、小山田浩子の小説を英訳した際に直面した幾つかの問題を紹介する。主語の省略、数ページにわたる段落、複数の語り手の存在といった、小山田の作品の中で重要な役割を果たしている要素に注目し、自身の翻訳において、小山田の独特の文体をどのように再現しようとしたかについて語る。

【対談要旨】
日本文学者エドワード・ファウラーによる日本文学のアメリカでの翻訳の現状についての論文 “Rendering Words, Traversing Cultures: On the Art and Politics of Translating Modern Japanese Fiction” が出版されたのが1992年だが、その後、日本文学の英訳の事情は大きく変わりつつある。ハルキ・ムラカミの席巻や、リトルプレスの台頭など、現在の日本文学の翻訳を、その流通もふくめて、現在北米で日本文学の翻訳をもっとも精力的におこなっている訳者であるデビッド・ボイド氏を迎えて、くわしく話をうかがいたい。

【講演者紹介】
David Boyd (デビッド・ボイド)
ノースカロライナ大学シャーロット校助教授。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) を卒業後、東京大学文学部で修士号を取得。プリンストン大学東アジア研究科博士課程修了。日本近代文学専攻。伊藤整平野謙の文学論を中心に研究を進めている。 Japan-U.S. Friendship Commission賞受賞。

【参加費】会員無料 非会員1000円(学生500円)

 【出席のご連絡・お問い合わせ】北代美和子(kanto@jais-org.net)までお願いいたします。