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フィリップ・アモン『イマジュリーーー19世紀における文学とイメージ』

福田さんにご恵投賜りました。どうもありがとうございます。

フィリップ・アモン『イマジュリーーー19世紀における文学とイメージ』中井敦子・福田美雪・野村正人・吉田典子訳、水声社

 

四章の以下の一節に、はっとさせられました。

だから文学はポスターと出会わずにはいられなかった。ポスターとは、現実世界に遍在し文学に入り込もうとするものであるのみならず、文学そのものの鏡、雛形であり、文学を魅惑する、あるいは文学が忌避するもの、文学の引き立て役でもある。111頁。

 

 

 【目次
日本語版への序文 

序論

第一章 生産されるイメージ――暗室
第二章 展示されるイメージ――ミュージアム
第三章 イメージの工房――アトリエ
第四章 都市の中のイメージ――街路
第五章 身体にまつわるイメージ――頭と腹
第六章 創作現場におけるイメージ――前‐テクスト
第七章 入り口のイメージ――扉絵
第八章 テクストの中のイメージ――文彩と脱文彩化
第九章 語るイメージ、イメージを生む言葉、語られるイメージ
第十章 アルバム、あるいは新しい読書
第十一章 線のかたち――汽車
第十二章 傘、十九世紀的なアイコン
結論 

 

 

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