頭木弘樹編『トラウマ文学館――ひどすぎるけど無視できない12の物語』(ちくま文庫)で、二編翻訳をさせていただきました。
以下が収録作品のラインアップです。
直野祥子「はじめての家族旅行」
原民喜「気絶人形」
李清俊「テレビの受信料とパンツ」
フィリップ・K.ディック「なりかわり」
筒井康隆「走る取的」
大江健三郎「運搬」
フラナリー・オコナー「田舎の善人」
深沢七郎「絢爛の椅子」
フョードル・ドストエフスキー「不思議な客」
白土三平「野犬」
夏目漱石「首懸の松」
アレクサンドル・ソルジェニーツィン「たき火とアリ」
(本来の目次からはなぜかロシア作家のみ、名前がけずられ、名字だけになってしまっていて、ちょっと嫌なので直したのですが)
私は
フョードル・ドストエフスキー「不思議な客」(『カラマーゾフの兄弟』より)と、
アレクサンドル・ソルジェニーツィン「たき火とアリ」
の二編を担当させていただきました。
このアンソロジーは、「トラウマ」になってしまうような作品ばかりを集めた一風変わったアンソロジーです。
冒頭のマンガ、直野祥子「はじめての家族旅行」で、かなりガツンとやられます。
頭木さん編の前作のアンソロジー『絶望図書館』もとてもおもしろいので、ぜひ。