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金志成編著『さまざまな一年 近現代ドイツ文学における暦の詩学』松籟社

川島隆先生から共著書をご恵投賜りました。

金志成編著『さまざまな一年 近現代ドイツ文学における暦の詩学松籟社

 

「一年」をテーマにしたドイツ文学の論集のようです。

 

序文(金志成)

第1章 天上の旋律、地上の象徴――暦を巡る思考の冒険(香田芳樹)

第2章 瞬間と円環――アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ『教会の一年』(西尾宇広)

第3章 一回性と反復性――シュテファン・ゲオルゲ『魂の一年』(小野寺賢一)

第4章 終わらない一年――フランツ・カフカ『訴訟』(川島隆)

第5章 解体していく〈一年〉が形づくる理念――ローベルト・ムージル『特性のない男』(宮下みなみ)

第6章 区切りの前の一年――インゲボルク・バッハマン「三十歳」(山本浩司)

第7章 暦に響く倍音――ウーヴェ・ヨーンゾン『記念の日々』(金志成)

第8章 「子午線」あるいは円環の詩学――パウル・ツェランにおける日付(関口裕昭)

第9章 習慣としての記録――クリスタ・ヴォルフ『一年に一日』(松永美穂)

あとがき

 

川島先生は第四章、カフカについての章を担当されています。

(それにしても最近届いた献本、どれも松籟社。今一番勢いのある文芸出版社なんじゃないでしょうか。)

拝読するのが楽しみです。川島先生、どうもありがとうございました。