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シャオルー・マー 『仲介する日本--ロシアから中国への文化横断とリレー翻訳』書評まとめ

 シャオルー・マー 『仲介する日本--ロシアから中国への文化横断とリレー翻訳』(文学通信)の書評を藤井省三先生が書いてくださいました。どうもありがとうございます。

 

 藤井省三先生「露・中をつないだリレー翻訳」『日経新聞』11月8日

 

ロシア―日本―中国の三国間の"文化横断"を、欧米の現代中国や翻訳理論をめぐる最先端の研究を駆使して描き出したのが本書である。

帝政ロシアに対し皇帝暗殺などのテロにより挑んだ虚無党(ニヒリスト)の物語が、日本語訳から中国語に重訳される過程で大変貌を遂げるようすを論じた第3章は、特に興味深い。ロシア虚無党の物語は東アジアでは体制変革を主張する政治小説に変身したが、西欧では冒険小説やスパイ小説に分類されていたというのだ。

 

『静岡新聞』4月12日

news.at-s.com

 

www.nikkei.com

大森雅子先生『比較文学』68号、2026年、156―59頁。

 

「この時期の日本の文人が〔略〕「パイプ」〔略〕ではなく〔略〕「プリズム」〔略〕であったことを看破した本書は、新たな知見と意外性にあふれている。リレー文化横断研究に関心を寄せる読者にとって、必読書として読み継がれる一冊となるだろう。」

 

松枝佳奈『ロシア語ロシア文学研究』58号、2026年、210-219頁。

 

「三か国(三地域、三言語)以上にまたがった文化の接触と横断をめぐる一連の現象を「リレー文化横断」として概念化し、個別の事例研究と合わせて一つにまとめ、アメリカを中心とする世界文学論や露日中の比較文学比較文化研究の俎上に載せた点で、本書が卓越した労作であることには相違ない」