書いたもの
時事通信社を通じて書評を寄稿しました。 ジョン・ネイスン『ニッポン放浪記』前沢浩子訳、岩波書店 (『河北新報』2018年1月21日号 に掲載されたようです。) 著者は日本文学研究者・翻訳家として知られ、三島由紀夫の評伝の著者でもあります。 それだけで…
集英社のPR誌の『青春と読書』2月号にエヴゲーニイ・ザミャーチン『われら』(小笠原豊樹訳、集英社文庫)の紹介を書きました。 「エヴゲーニイ・ザミャーチン『われら』」『青春と読書』2月号、65頁。 seidoku.shueisha.co.jp 『青春と読書』は書店などで無…
『週刊読書人』2017年12月9日号に、 新潮社「ナボコフ・コレクション」について書きました。 下記のリンクから全文を読むことができますので、ぜひお読みください。 dokushojin.com
11月4日の『読売新聞』夕刊9面に、「ノーベル文学賞「候補」の実情」という記事を寄稿しました。 10月1日の講演をもとに、日本人最多8度(2017年現在判明しているかぎり)候補になった西脇順三郎について書いたものになっています。 yakusunohawatashi.haten…
今年の3月12日に駒場でおこなったシンポジウムの書きおこしが『すばる』に掲載されました。 「複数の言語、複数の文学──やわらかく拡がる創作と批評」『すばる』11月号、270-287頁。 (私はSession 2「ナボコフは世界文学か? 亡命・二言語使用・翻訳」275-2…
「科学の興奮と詩の精密さ――ウラジーミル・ナボコフの文学」という文章を、東京大学教養学部編『知のフィールドガイド 分断された時代を生きる』(白水社)に寄稿させていただきました。 目次はこちら。 知のフィールドガイド 分断された時代を生きる - 白水…
7月2日はナボコフの命日です。1977年7月2日にナボコフは亡くなりました。 マキシム・シュライヤー先生から依頼をいただき、 ナボコフ没後40周年特別企画アンケートに回答しました。 www.colta.ru ロシア語ですが。 回答者は ユーリイ・レヴィング、アンドレ…
論文を寄稿した本が刊行されました。 "Nabokov and Hearn: Where the Transatlantic Imagination Meets the Transpacific Imagination," Nabokov Upside Down. Evanston: Northwestern University Press. 2017. pp. 158-168. いや、3月にでたのは知っていた…
書いた書評が掲載されました。 郭南燕著『志賀直哉で「世界文学」を読み解く』『比較文学』 59巻、2017年、213-215頁。 『比較文学』に書評を書かせていただくのは二回目でしょうか。 学会誌の華は書評で、ここだけは届くとすぐ読んでしまいますね。 あまり…
集英社の文芸誌『すばる』5月号に「「世界文学」を編む」というエッセイを寄稿させていただきました。 現在編集中の仕事についてちょっと書きました。
久しぶりに『UP』に寄稿させていただきました。 「遠読以後――デジタルヒューマニティーズと文学研究」『UP』2017年2月号、12―19頁。 『遠読』を出版して以降、聞かれることも あったDHについて、 「その後どうなっているのか?」という観点から、 比較…
あまりこういうのやると「自己宣伝がひどい」と言われますが… (実際、本当に活躍している学者はふりかえる暇もなく業績を出しつづけていますし、必然的に自分の業績をいちいち数えたりしないものでしょう。しかし、そんな数少ないすぐれた学者でも、さまざ…
論文が刊行されました。 「ナボコフとエリオット――「ゲーム」から「モラル」へ、「歴史」から「伝記」へ」『T.S. Eliot Review』27号、2016年、52-68頁。 去年の11月に、日本T.S.エリオット協会で発表させていただいたことをまとめたものです。 yakusunohawa…
岩波書店『文学』の最新号に「術語としての「世界文学」--1895-2016--」という論文を寄稿しました。 「世界文学」というこの何気なく使っている言葉が、どのように入ってきて、時代時代の文脈に合わせて使われてきたのかを追った文章になっております。…
エッセイを寄稿しました。 「どっちが勝つ?」『文學界』2016年8月号、268-269頁。 とくにナボコフも世界文学も関係ない、普通のエッセイです。 「エセー(随想録)」のコーナーですが、とくに高尚な思想はなく、字義通りのエッセイですね……。 訳書二冊刊行…
寄稿した、来年刊行予定の本の書影がamazonに出ていました。 こちらはオークランド大学でおこなわれた国際学会をもとにした論集で、ジェネラル・エディターはブライアン・ボイドです。 オークランドの街はよくもわるくも文化的猥雑さがない感じでしたね…… オ…
論文を寄稿しました。 「「書き直し」としての自己翻訳――ノーベル文学賞候補西脇順三郎の「神話」」『アウリオン叢書16 芸術におけるリライト』弘学社、2016年、103-124頁。 昨年、白百合女子大学大学院の「書き直し、リライト」がテーマのオムニバス講義に…
"Nabokov and Laughlin: A Making of an American Writer" という論文をNabokov Online Journalの10/11号(2016/2017)に掲載してもらいました。 *最新号はなにもしなくても全文読めるのかと思っていましたが、 やはり登録(無料)が必要なようです。 こち…
前回のエントリで『れにくさ』の5号が公開になったことを書きましたが、 最新号の6号にも論文を寄稿しております。 「ナボコフとハーン トランス・アトランティックな想像力がトランス・パシフィック な想像力と出会うところ ――あるいは文学的バタフライエフ…
以前書いた論文ですが、ここにあげるのを忘れていました。 今回、雑誌の最新号が刊行された都合で、電子版がレポジトリで読めるようになったので、エントリとしてあげておきます。 「ロスト・イン・ミストランスレーション:ケネス・レクスロスの擬翻訳『摩…
Nippon.comのサイトに記事を寄稿させていただきました。 群像社の社長、島田進矢さんにインタヴューしてきました。 ロシア文学と共に30年—群像社 島田進矢氏に聞く 問題のアレクシエーヴィチの件についても触れています。 年末、よろしければご一読ください…
『早稲田文学』に短編小説の翻訳が掲載されました。 ダニーラ・ダヴィドフ「望遠鏡」『早稲田文学 2015年冬号』 12-18頁。 ダニーラ・ダヴィドフは1977年生まれのロシアの作家・詩人で、編集者としても活躍しています。近年は詩人・編集者としての活動が目立…
今年1月に呼んでいただいた「熊大文学フォーラム」の成果報告書がでました。 「「日本文学はどれぐらい世界文学なのかという問い」と、「世界文学はどれぐらい日本文学なのかという問い」について」井上暁子編『越境する世界文学』熊本大学文学部、2015年、2…
群像社発行の『ロシア文化通信 群 GUN』にドミトリイ・バーキンの追悼文を寄稿しました。 「早すぎる死の遺産――追悼 ドミトリイ・バーキン」『ロシア文化通信 群 GUN』46号、2015年7月、3頁。 バーキンの早すぎる死について、およびバーキンデビュー後…
多言語発信サイト「nippon.com」にエッセイを寄稿しました。 国際中欧・東欧研究学会が日本にやってくる (しかし最初「ICCEESがやってくる」にしていたのに、変なタイトルにされてしまいました。前回の原稿もこちらの意をくまない高閲がされていまし…
ドミトリイ・バーキンの『出身国』を刊行してからわかったことですが、 エージェント・出版社経由で作家バーキンが4月7日に死去していたことがわかりました。 死亡記事(ロシア語) 仕方がないこととはいえ、一時期は数か国語に訳されたのに、 ロシア語のメ…
論文が掲載されました。 「カノンを輸入する――『ハーヴァード・クラシックス』と円本全集」『比較文学』57巻、2015年、51-65頁。 『比較文学』は自著への書評などを載せてくれていたのですが、 論文を載せたことはなかったので、今回採用してもらったのはよ…
書評を書かせていただきました。 河野至恩『世界の読者に伝えるということ』(講談社現代新書、二〇一四年)『比較文学』第57巻、2015年、172-173頁。 世界の読者に伝えるということ (講談社現代新書)作者: 河野至恩出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/04/…
オンラインジャーナルの『翻訳研究への招待』に寄稿しました*1。 「ある夏の日の報告」『翻訳研究への招待』13号、2015年。 今回は論文ではなく、「報告」というくくりになっていることからもわかるように、エッセイ的な内容になっております(これも『UP…
多言語発信サイト「nippon.com」にエッセイを寄稿しました。 移民作家アーニャ・ユーリニッチの復帰 ユダヤ系ロシア人の移民作家、アーニャ・ユーリニッチ(1973‐)が昨年ひさびさに出版した新作(なんとグラフィック・ノベル)について書いております。 Len…